彦右衛門
「さあて、久しぶりの城攻めじゃ!」
章之進
「つ〜か、あ〜た、散々休みまくって、こっちは暇で暇で仕方なかったっすよ。」
彦右衛門
「そういうなって。こっちにだって都合ってもんがあるんじゃい!」
章之進
「逆ギレっすか!?」
義左衛門
「まあまあ、今回の城攻めは美濃の国、稲葉山城でござる。」
章之進
「やだッ!拙者でも知っておる天下の名城ではないですか。それに、マムシと呼ばれる知恵者が治めておるとか。なんでそんなエグイところに。」
義左衛門
「いや、やだって言われてもね、もう決めちゃったから。それに、そのマムシこと斎藤道三殿から、嫡男の義龍を攻めるための加勢を請われておるのじゃ。」
章之進
「なんでこんな遠い場所から加勢せなあかんのですか?」
義左衛門
「それは、そうしないと企画が前に進まないからじゃな。」
彦右衛門
「ということで、さっさと行くぞ!」

章之進
「着いた!いや〜、新幹線N700系って聞きしに勝る乗り心地っすね。岐阜には停車しないのが痛いですけど。」
彦右衛門
「おいおい、随分な感想を言うてくれるやんけ!城に対する感想はないんかい!」
章之進
「城、城と…………高ッ!!あんなところ攻め撮れませんよ。帰りましょう。」
彦右衛門
「待たんか〜い!まずは状況説明じゃ。」
義左衛門
「はッ、稲葉山城は今回加勢を請われた斎藤道三殿から、嫡男の斎藤義龍へ譲り渡されております。しかし、両者の仲が険悪になっておる様子。今回は斎藤道三殿に御味方し、共に稲葉山城を落とそうという算段にござりまする。なお、敵将・斎藤義龍は剛の者という噂なれば、油断は大敵にござるぞ。」
彦右衛門
「さて、それでは道三殿の城へ入城すると致そう。」
彦右衛門
「さぁてと、水軍のメドも立ったし、今度は何処を攻めようかな。」
義左衛門
「瀬戸内海の強力な水軍を叩いておく必要がありますな。彼らを倒せば、我が軍の水軍が天下一であると言ってよろしいでしょう。」
彦右衛門
「そ、そりはもしかして村上水軍というやつか?」
義左衛門
「その通り!避けては通れませぬ。まずは、備後国に兵を進める必要がありましょう。次の目標は福山城に致しましょう。」
彦右衛門
「よし、全軍に通達!韋駄天の術にて、福山城に向かう!あ、そお〜れそれそれ!」
彦右衛門勢
「そお〜れそれそれ、ワキも剃れ!頭も剃ったら坊さんよ!」
俊丸
「あの〜、この掛け声には意味があるんデブか?」
章之進
「気合いが入るじゃろうが!」
俊丸
「…………。」
義左衛門
「さあ、着きましたぞ!」
彦右衛門
「ふむ、白壁の美しい城じゃのう。あれ、一カ所北東の部分が黒いではないか!ふふ、弱点を教えているようなものじゃのう。よく見れば、あの部分だけが外郭から距離が近いではないか。」
幸之助
「よし、大砲を持ってくるダニ。北東の方角より射撃を開始するダニ。」
ドカーン!ヒュルルルル………。
コォーン!!
章之進
「うお、弾き返された!」
義左衛門
「うーん、どうやら鉄板を張り巡らして防御致しおる様子。ここの城主は徳川家康の親戚筋に当たる水野勝成でしたな。西の大名共を抑えるために、備えは万全といったところでしょう。」
彦右衛門
「あ、あのぅ、もしかして今我々は征夷大将軍に逆らっておるのでしょうか?」
義左衛門
「そういうことになりますな。ま、大した事ではないですよ。援軍が来てもまずいんで、さっさと攻め撮ってしまいましょう。」
章之進
「また死地にやられた………。軍師の言う通りにしておると、いらぬ地雷ばかり踏んで歩くことになるのう………。」
彦右衛門
「もう開戦の砲弾を射ってしまったのじゃ。グズグズ言わずに攻め撮るぞ!もう我が軍も大軍となっとるんじゃ。一気に攻め寄せよ!」
彦右衛門勢
「オオーーーー!!」

義左衛門
「彦右衛門殿!越前で思わぬ方を保護致してござる!」
彦右衛門
「む、それは誰じゃ?まさか拙者の大好きな加藤あいちゃんではあるまいな?」
義左衛門
「んなわけあるかい!……失礼致した。なんと三好と松永に弑された将軍・足利義輝公の御舎弟・義昭公にござりまする。丁度、越前の朝倉を頼られていたようにて、今回の騒ぎで一乗谷を落ち延びフラフラしておられるところを保護致しました。」
彦右衛門
「ほっほう、それは面白い話じゃ。で、どうするのよ、撮害するのか?」
義左衛門
「まさか!そんなことを致せば、全国の諸大名に攻められる口実を与えるようなもの。ここは義昭公を保護しておき、将軍としてこれを推戴し上洛を致しましょう。我らに大義名分ができまするから、上洛もたやすいかと。」
彦右衛門
「おお、遂に上洛か!天朝様にもお会いできるのであろうか?」
義左衛門
「無論にござりまする!」
彦右衛門
「では、京の別嬪さんにも?」
義左衛門
「当然!」
彦右衛門
「じゃあさ、じゃあさ、原史奈ちゃんは?」
義左衛門
「会えるかーい!全く、何を考えておられるのですか!ちょいと前のグラビアアイドルばかり。ここは戦国!」
彦右衛門
「チッ!しょうがないのう。まあいいや、義昭公を御通し致せ。」
足利義昭
「御免するでござるよ。お初にお目にかかる、足利義昭でござる。ほっほう、これはまた頼もしき御仁に会えて嬉しゅうござるな。」
彦右衛門
「将軍様におかれましてはご機嫌麗しゅうござりまする。越前一乗谷を攻め撮った為にご苦労をお掛け致した由、真に申し訳なく思ってござりまする。されば上洛の儀、この彦右衛門の軍勢が責任を持って果しまする。どうか御心やすうあられよ。」
足利義昭
「おお、そうしてくれるか。朝倉義景には再三再四上洛を頼んだのだが、なかなか色よい返事をしてもらえなんだのじゃ。これは有り難い。無事上洛の暁には、位官昇進の沙汰は思いのままに致そう。無論、朝廷にも便宜を図ってやろうぞ。」
彦右衛門
(ふん、名目だけの将軍風情に何ができるか知らんが、まあよかろう。上洛のためには利用できるものは利用せねばのう。)
「ははっ!有り難き幸せにござりまする。されば早速軍勢を招集致し、上洛の手筈相整えて出発致し申そう。」
足利義昭
(ふん、美作の山奥の野武士風情に何程の事ができるか知らんが、上洛のための便宜じゃ。将軍職の復権のために利用できるだけ利用してくれるわ。)
「うむ、良きにはからえ!」
こうして、彦右衛門勢は京を目指して越前を出立することとなった。
今後、各地の城を韋駄天の術にて攻め落とす所存にて、順番あい図りがたし。
よって、ブログ内検索にて数字を検索すれば物語の順番過つことなし。
なお、カテゴリには国別で攻略した城を掲載するものなり。
方々には少々見ずらき思いをさせ、面目次第もござらぬが平にご容赦を頂きたく、ここに布告致すもの也。
彦右衛門 花押




