日本の城  日本の城
日本の城を写真にて攻め撮るのでござる。おかしな物語と共にいざゆかん戦国無双の城撮り名人の道!
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章之進
 「もうすぐ端午の節句にござるな。領内の子供もすくすくと成長いたしおるよしにござりまする。」

義左衛門
 「お主は精神年齢が同じじゃから、子供の動静には詳しいのう。拙者も最近、面白い情報を手に入れたぞ。写真を送れば、その子にそっくりの五月人形を作ってくれるのじゃ。武将フィギュアを扱っておったこうげつ人形と申す商人がやっておる。」

章之進
 「ほほう、それは面白き話にござりまするな。」

義左衛門
 「であろう?こうげつ人形は、この他、サッカー、野球にバイクに乗る個性的な五月人形、戦国武将達の五月人形や鯉のぼりも扱いおる様子じゃ。」

章之進
 「ほほう、また、商店をのぞいて見てみたいものにござるな。よければ御用商人に取り立てましょうぞ。」

義左衛門
 「今回はお主の好きなガンダムやゲームはないぞ。」

章之進
 鼻くそほーじほーじ、
 「じゃ、止めよっかって言おうと思ったけど、面白い商人ならいいんじゃなーい。」


彦右衛門
 「くおらぁ!何時から好き勝手に御用商人を取り仕切っておるのじゃ!しかも、お前の好きな商人ばかり取り立てよって!」


章之進
 「あはは、ばれちった!」



 城撮り物語 ~目指せ戦国無双~ を最初から読む

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彦右衛門
 「前回の岩屋城での大失態を放置する訳にもいかん。全軍に示しがつかぬゆえ、俊丸は罰さねばならんがどうするかのう………。」

義左衛門
 「左様にござりまする。放置はできませぬが、俊丸は乙子城以来、戦功も大きうござりまする。まずは召し出して尋問致されてはいかがでしょう?」

彦右衛門
 「よし、俊丸を呼べ!」

 スタスタスタスタ

俊丸
 「お召しにより参上仕った!」

彦右衛門
 「あれ?俊丸?」

俊丸
 「左様にござりまする。」

義左衛門
 「お主、かなり痩せたのう……。しかも、語尾のデブまで取れて痛々しいのう。」

俊丸
 「先般の大失態以来、心を痛めており申したが、その為このような身体に相成ってござりまする。」

義左衛門
 「ふむ、彦右衛門殿、これは罰の必要はないのではござりますまいか。我が将兵も俊丸の戦功は知っておりますれば、これ程の心労を重ねた身体を見れば罰を与えずとも納得致すでござりましょう。」

彦右衛門
 「そうじゃのう。俊丸、この度の罪は問うまい。これからも我が軍のために尽くしてくれい!」

俊丸
 「はは、有り難き仕合せにござりまする。これからも粉骨砕身して彦右衛門様を助けましょう!」

 (しめしめ、最近行商を通じて手に入れた秘伝の丸薬グリーン・デトックスが効いてくれたデブ。しかし、良く効いたのう。今晩からはちょっと緩めて、今まで通り好きなもんを食うデブ。この手はこれからも使えるデブ。また痩身効果の高い丸薬を手に入れておかねばのう。我が秘術、痩身の術に終わりはないデブ!)



 城撮り物語 ~目指せ戦国無双~ を最初から読む

日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「続いての目標は、美作中央に位置する岩屋城に致しましょう。城主は宇喜田直家の伯母聟にあたる浜口家職という武将にござりまする。」


彦右衛門
「まだまだ宇喜田の勢力が続くのう。」


義左衛門
「我らの土台となる地域でござりますゆえ、各城を確実に攻略せねば安心して遠征もできますまい。岩屋城は出雲街道を抑える要衝にて、美作の中央に位置しておりますれば、ここを抑えることが美作経略の要となりましょう。」


彦右衛門
「よし、兵を集めよ!またしても韋駄天の術じゃ。あ、そおーれそれそれ!」


彦右衛門勢
「あ、そおーれそれそれ、わきもそれ!それは村上ショージ兄さんのギャグやろがい!」


俊丸
 コケッ

「相変わらず気の抜けた掛け声デブ。思わずズッコケたデブ。高速でこけると大けがの元デブよ!」


章之進
「お主には分厚い肉のエアーバッグがついておるから問題なしじゃ!それにこの感動的な掛け声を、気の抜けるとわ!全くセンスのない奴じゃ!」


 ギュイーン、ギュンギュンギュン、ダダダダダ!


写真は拡大致し申す
岩屋城遠景
岩屋城を西から望む 馬場跡の奥が本丸跡


義左衛門
「着きましたぞ。まずは西の麓の2つの砦を攻め落としましょう。俊丸は城内を偵察して参れ!」


俊丸
「了解デブ!」


彦右衛門
「よし、先手を二手に分けて、同時に荒神の上砦と妙福寺の上砦を攻め落とせ!この二城塞は、互いに連携して片方へ寄せればもう片方から兵を出して背後側面をつく作りのようじゃからのう。」


義左衛門
「御明察恐れ入りまする。」


 一刻後(約二時間後)


彦右衛門
「よし、二砦を攻め撮ったり!」


 岩屋城より城主浜口家職がこれを眺めて


浜口家職
「むう、早くも二砦を破られたか!聞けば直家も簡単に城を乗っ撮られたと聞く。しかし、いかな城撮り名人とはいえ、この岩屋城は落とせまい。二砦からの兵を収容せよ!次の砦で防戦致すのじゃ!」


荒神の上砦
岩屋城馬場跡より二砦を望む
砦の向こう側が出雲街道(現国道181号線)

彦右衛門
「よし、続いて二砦の間にある谷へ兵を進めよ!各屋敷を攻め撮って、今後はここから本城を伺ってくれる!」


保田屋敷跡

仁反田屋敷跡

原田屋敷跡


章之進
「攻め撮りましたぞ!」


彦右衛門
「よし、では登城口まで兵を進めるのじゃ!」


登山口
登山口


俊丸
「ただ今戻りましたデブ!城の縄張りを手に入れてきたデブよ!」


城の縄張り図
岩屋城縄張り図


彦右衛門
「でかした!では兵を二手に分けるぞ。義左衛門と章之進は奥の三の丸に続く攻め口を頼む。主力の我が隊は慈悲門寺付近の砦を攻めかけよ!」


義左衛門・章之進
「承知つかまつった!」


彦右衛門
「一気に落とすのじゃ!慈悲門寺には傷を付けぬように致せ!坊主がおれば逃がしてやれい!勅賜の寺号を持つ平安時代からの古寺じゃ。今後は朝廷との関係も考えねばならんからのう。」


慈悲門寺下の砦跡
慈悲門寺下の砦跡

慈悲門寺西の砦跡
慈悲門寺西の砦跡

慈悲門寺跡
慈悲門寺跡
 開祖は円珍(819年~891年)で天台宗の寺と伝えられる。岩屋城と共に焼失。寺号は勅賜という。

慈悲門寺上の砦跡
慈悲門寺上の砦跡


彦右衛門
「なんたる急峻な地形に拠った要害じゃ!しかし、破竹の勢いの我が軍を止めることはできんのじゃ!続け、大手門まで攻め寄せるぞ!」


山王宮跡
山王宮跡
 山王大権現即ち近江日枝神社の祭神である。慈悲門寺の鎮守の神であったが、明治44年に鶴坂神社に合祀され、現在は小祠が祭られているだけである。山王宮までの道はとても険しく、一般の参拝者は写真を撮った場所にあった拝殿から拝んだそうである。


大手門跡
大手門跡


浜口家職
「ぬうう、はや大手門まで攻め寄せたか!皆の者、ここが勝負どころじゃ!絶対に引くな!ありったけの弓矢、鉄砲を御見舞いしてやれ!」


彦右衛門
「くそっ!反撃が激しいぞ!竹束や鉄盾を前に立てよ。身を隠して攻撃を凌ぐのじゃ!これでは門を壊すこともできんぞ。俊丸、急ぎ義左衛門の様子を見て参れ!」


俊丸
「行ってくるデブ!矢弾の的にならぬように、イノシシのフリをしていくデブよ。忍法猪変わりの術!ブヒッ!」


城兵
「おお、肥え太った猪じゃ!ついでに射て射て、後で持って帰って食糧にしてやる!」


 ズダダーン!ヒュンヒュンヒュン!


俊丸
 (汗) (汗) (汗)

「し、し、しまったデブ!お助け、ひょえええええ!」


彦右衛門
「あいつはアホか………。」




   その頃、三の丸方面


章之進
「おお、これは綺麗な道が中腹に向かってついておるではないか!それ、者共一気に駆け上がって攻め落とせ!」


義左衛門
「あっ、章之進よ、それは………。」


章之進
「うおおお、上から丸太や石が落とされてきたぁ!皆、横へ回避じゃ!」


章之進勢
「章之進様、横へは動きにくいようになっておりまするぞ!」


章之進
「あれま………って感心してる場合じゃなくて、後ろに引け引けぇい!」


章之進勢
「うわうわうわぁ、逃げろ逃げろ!」


義左衛門
「いかん!城兵が勢いに乗って討って出て来ぬよう、備えを厳重に致せ!」


義左衛門
「章之進、大丈夫か?全く、いつもお主は後先考えずに攻め込むのう。あれは畝状の空堀群じゃぞ。山腹に道がついているように見えて、その実は寄せ手の横移動を妨害し、上からの攻撃をやりやすくする設備じゃ。ここは死地ゆえ、三の丸には空堀を迂回して攻め上がるのがよかろう。」


てのくぼり跡
てのくぼり跡
   土地の人がてのくぼりと呼ぶ畝状空堀群で、幅5メートル、深さ2メートル、長さ100メートル以上の竪堀が12本掘られている。敵の横移動を妨害することができ、山腹防御の上で非常に有効であったので、戦国時代の山城に多く用いられている。これ程大規模なものが、はっきりした形で残っているのも珍しい。


章之進
「ぬうう、攻め上がってはみたものの、三の丸も固く、二の丸の下には見たこともないような大堀切があるのう。これでは手も足も出せんではないか!」


大堀切
二の丸下の大堀切
深さ4メートル以上はあろうかという大きな堀切である

大堀切から二の丸を望む
大堀切から二の丸を望む

俊丸
「おおーい!彦右衛門様も大手門で攻めあぐねておりまするデブ。どう致すか、様子を見て参れと仰せデブ。」


義左衛門
「むう、俊丸よ、何か良い策はないかのう。もう一度縄張りを見てみるか。」


城の縄張り図
岩屋城縄張り図

義左衛門
「ふむ、本丸の防御はどうなっておる?」


俊丸
「北側の背後に峻険な崖を控えており、鉄壁にござりまするデブ。」


義左衛門
「ということは、ここは警護が手薄なのではないか?」


俊丸
「確かに、城主の浜口家職とその一門がおるくらいにて、城兵の殆どは大手門やこちらに出張っておりますデブ。」


義左衛門
「よし、この大功は章之進にしか出来ん。まずは本丸の北に位置する石蕨砦を攻略いたせ。その後、決死隊を率いて本丸の北側にある崖からよじ登り、本丸へ奇襲をかけよ。合図の狼煙が上がれば、それに呼応してこちらも一気に攻め上がるからのう。」


章之進
「また拙者でござるか?もう勘弁して下さいよ!身がいくつあっても足りないっての。」


義左衛門
「今度の褒美は何だろうなぁ?章之進の大好きなもんじゃないのかなぁ?」


章之進
「その手にはもう乗りませんぞ!」


俊丸
「彦右衛門様が機動戦士ZガンダムII -恋人たち-iconを章之進に与えたいって言ってたブ!」


章之進
「やりまひょ!拙者が行かずして誰が行く?章之進勢の精鋭数百人は我に続けい!まずは、城の北側の石蕨砦を落とすのじゃ!」


俊丸
(しめしめ、引っかかったデブ!本丸の難所攻めには、もう一つ………。)


石蕨砦跡
本丸より石蕨砦跡を望む

浜口職家
「おお、とうとう石蕨砦も落とされたか!しかし、この本丸を中心とした岩屋城中心部は鉄壁じゃ。少々の大軍では落とせるものではないぞ!」




   その頃、石蕨砦にて


章之進
「よし、では決死隊を募るぞ。25歳以上から40歳までの者に限る。そちとそちと、………人数は32人じゃな。よし、崖に取り付いて登っていくのじゃ!」


 半刻後(約1時間後)


章之進
「ようやく本丸下の崖に取り付いたのう。声は立てるなよ。悟られては一大事じゃ!静かに静かに登っていくのじゃ!」


 不意に上の方で、シャーーーーッ、ブリブリブリ!


浜口職家
「あー、快便快便!今日も敵方をさんざんに打ち据えてやるかのう、わっはっは!」


章之進の家来
「大丈夫ですか、章之進様?」


章之進
「く、くさーー!何食ったらこんな臭いになるんじゃ?う○こだけに、クソー!絶対に許さんぞ、浜口め!………うまいな俺!!」


家来
「……………。」


 決死隊32人はなんとか崖をよじ登り、塀を越えて本丸内に侵入した。


章之進
「何じゃ、これ、落とし雪隠って、本丸の便所ではないか?くそー、俊丸め、わざとこの事を伏せておいたな!」


落とし雪隠
本丸北側の落とし雪隠

本丸北側の絶壁
北側の絶壁を横から望む

章之進
「よし、合図の狼煙を上げよ。浜口を探し出して討ち撮ってくれるぞ!」


浜口職家
「そこにおるのは誰じゃ!ぬ、敵方がなぜここにおる!?しかも、お前臭いぞ!」


章之進
「臭いのはお前のせいじゃ!城将浜口殿とお見受け致した。御写真頂戴つかまつる!」


 パシャパシャパシャ!


章之進
「浜口職家討ち撮ったり!」


 本丸への奇襲を受け、城主を失った城兵は動揺した。


彦右衛門
「おお、あれに見えるは合図の狼煙!者共続け!一気に攻め撮るぞ!」


水門跡
水門跡

龍神池
龍神池

 嘉吉元年(1441年)、山名教清による岩屋城築城の折、山名氏の本拠である伯耆国赤松池にならい、この池を作り祭神をこの城の鎮守として祀ったと伝えられる。


彦右衛門
「よし、これが龍神池じゃな。これで水の手は撮ったぞ。落城もすぐじゃ!次は馬場を目指せ!二の丸、三の丸は義左衛門に任せよ!」


本丸跡から馬場跡を望む
本丸跡から馬場跡を望む

章之進
「おお、彦右衛門様が攻め上ってこられたぞ!皆の者、後少しの辛抱じゃ!存分に暴れ回れ!」


32人の勇士
「おおーーー!!」


馬場跡
馬場跡

 地元の人が「馬場跡」と呼ぶ本丸付近では最大の曲輪。岩屋城の大手筋から津山方面を見渡すことのできる位置にあり、南北108メートル、東西20メートルの規模を誇る。
 左に行けば石橋上の砦へ至り、途中には堀切や土塁が残っている。


  彦右衛門
「西側の石橋上の砦も攻略せよ!兵を二,三百程差し向けて落とせ!」


石橋上の砦跡
石橋上の砦跡

 時を同じくして二の丸、三の丸付近


義左衛門
「大手門でも攻撃が始まったな。こちらも一気に攻め撮るぞ!まずは兵を二手に分けて、二の丸と三の丸を攻め撮れ!」


三の丸跡
三の丸跡

 地元の人は山王丸と呼んでいたらしいが、その呼び方から三の丸であろうと推測されている。


二の丸跡
二の丸跡

本丸東砦跡
本丸東砦跡

彦右衛門・義左衛門
「急ぎ本丸へ駆けつけ章之進に加勢するのじゃ!」


本丸跡
本丸跡 右側が落とし雪隠

彦右衛門
「よーし、よくやった!とうとう要衝岩屋城を攻め撮ったぞ!!」


彦右衛門勢
「エイエイオーーーー!!」


彦右衛門
「ところで、章之進君、ちょっと臭くないか?」


俊丸
「章之進ではなくて、う○こ之進デブ。くっくっく!」


章之進
「俊丸、貴様はめよったなぁ!」


俊丸
「デブをバカにした報いデブ!」


彦右衛門
「まあまあ、城も落ちたし喧嘩は止めよ、う○こ之進!」


一同
「わっはっは!」


章之進
「…………むうう!」




 その夜、


俊丸
「さあ、飯デブ!今日は一杯働いたから一度や二度の飯では、身体が持たないデブ。皆寝静まっておるが、拙者は鍋でもして食べるデブよ。」


 モシャモシャ、モグモグ


俊丸
「お腹一杯デブ!ささ、食ったら寝るデブ!」


 ググウ………


 暫くして、


俊丸
「アチッ!ああ、鍋の火がいつの間にか燃え移ってるデブ!うっきゃー、消さねば!」

 (汗) (汗) (汗)


俊丸
「む、む、む、無理デブ!こうなったらシラを切り通すデブ!」


 瞬く間に火は燃え広がり、岩屋山全体を覆った。


彦右衛門
「残敵の仕業か!急いで兵を安全な場所へ移すのじゃ!」


義左衛門
「はは!しかし、一体どこに潜みおったのやら、油断も隙もございませんな!」


俊丸
「ま、ま、ま、全くデブ!この俊丸様の隙を突くとは、とんでもない奴デブ!」


章之進
「俊丸よ、何でそんな汗かいてんの、お前?」


俊丸
「デ、デブは汗かきと決まってるデブ!」


一同
「さてはお前の仕業か!」


俊丸
「バレたデブぅ!ごめんなさーーーい!」


 ドスドスドス、スタタタタ!


章之進
「全く逃げ足だけは素早いのう!帰ってきたらお灸をすえてやらねば!」


義左衛門
「全くじゃ、これだけ苦労したのに、全てパア………。」


彦右衛門
「まあ良いではないか。落としておけば、今後の美作経略は楽になるのじゃからのう。」





<岩屋城>


 岩屋城は出雲街道を抑え、美作の中心に位置する要害、岩屋山に築かれた大城塞です。


 標高483メートル、比高310メートルの位置に本丸跡があり、本丸跡の広さだけで東西60メートル、南北20メートルになります。美作争奪戦の中心にあったため、歴代の城主によって改修が重ねられたようで、本丸を中心に大小合わせて35以上の曲輪を配置していたようです。その規模は美作最大といっていいでしょう。


 この城の戦略的重要性から、室町時代から戦国時代にかけて、美作制圧を目指す山名、赤松、浦上、尼子、宇喜田、毛利氏が入り乱れて激しい攻防戦を繰り広げました。


 その始まりは、足利幕府六代将軍義教(よしのり)が赤松満祐(みつすけ)に謀殺された嘉吉の変(嘉吉元年=1441年)で、山名氏が赤松氏征伐に大きな戦功を立てた恩賞として、赤松氏が守護していた美作、備前、播磨の三ヶ国の守護に任じられ、当主の山名教清(のりきよ)が岩屋城を築いたときからです。


 後、応仁の乱で守護の山名氏が京都へ派兵した留守を狙って、確実な年は分かりませんが、応仁元年(1467)から文明元年(1469)の間に赤松氏が岩屋城を落とします。この応仁・文明の乱で守護に返り咲いた赤松氏は、大河原氏を岩屋城に配置します。


 時は下って永正15年(1518)、今度は赤松氏の家臣、浦上村宗が叛き、永正17年(1520)に岩屋城を攻撃します。城は数日で落城し、村宗は中村則久を城主にします。


 これに対し、赤松政村はその年4月、大河原、小寺氏らを派して岩屋城を包囲します。城攻めが半年に及び、兵糧も尽きて落城間近になった頃、浦上勢の先陣として宇喜田能家(直家の祖父)が2000騎で救援に駆けつけました。村宗も出陣し、岩屋城の南の茶臼山に陣取りました。長期戦になるかと思われた戦いでしたが、宇喜田能家の奇襲により大河原、小寺の軍勢は敗走しました。


 その二十数年後の天文13年(1544)、今度は尼子氏が攻め込み、中村則久の子で当時の城主中村則治は尼子氏の軍門に降ります。この時、城に監視役として尼子氏の武将芦田秀家が入りました。


 さらに二十数年が経った永禄11年(1568)、城主中村則治は、芦田秀家の子、正家に殺され、城主の座を奪われます。


 元亀年間(1570~1573)、芦田正家は、浦上氏を圧倒して備前の覇者となった宇喜田直家によって攻め滅ぼされ、代わって宇喜多直家の伯母聟に当たる浜口家職が城主になりました。


 やがて美作は尼子氏に代わり毛利氏の攻勢が強まります。岩屋城も天正9年(1581)に毛利方の武将、中村頼宗に攻められます。この時、頼宗は正攻法では攻め落とせないと踏み、決死隊32人を下は25歳から上は40歳の精兵に限定して募り、城の北側にある崖をよじ登り、落とし雪隠から塀を乗り越えて本丸に直接侵入。火を放って、油断していた城主、浜口職家とその一族を斬り、うろたえる城兵を斬り回ります。これに大手門側の兵も呼応して攻め寄せ、落城させました。以後、この中村頼宗が城主となります。


 翌、天正10年、高松城の水攻めの後、羽柴と毛利の和議で美作は宇喜田領と決まります。この和議を不服として、中村頼宗らの美作諸城を任された毛利方の武将は明け渡しを拒否します。


 このため、宇喜田方は花房助兵衛職秀(もとひで)らを派し、岩屋城を攻撃しましたが、堅固な上に毛利方も陰では城の接収を快く思わず援助していたことから、城攻めは数ヶ月に及びます。


 結局、足利義昭の調停という形で中村頼宗が退去し、天正12年(1584)に宇喜田方に引き渡されました。秀吉の威勢が強まった事で、毛利氏もさすがにマズいと思ったのでしょう。


 その後、天正18年(1590)、岩屋城は野火によって焼失し、そのまま廃城となりました。天下の趨勢は定まり、もはや山城の必要もなくなったことによるものでしょう。




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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ーを最初から読む

章之進
 「彦右衛門様に褒美としてニンテンドーDS ライト エナメルネイビーiconを頂いたぞ!

義左衛門
 「ほほう、珍しきものじゃがよく手に入ったのう。」

章之進
 「なんとか予約滑り込みセーフってな。後は、拙者の人脈が少々じゃ。」

義左衛門
 「ふぅむ、予約にも人脈活用とはのう。しかし、お前、こういう時だけ以上に処理能力が上がるのう。して、どこで購入して頂いたのじゃ?」

章之進
 「今回も古本市場から購入して頂いた。もう拙者一人の御用商人じゃ、わはは!」

義左衛門
 「あまり近付き過ぎておると、領内の民からいらぬ陰口を叩かれるぞ。」

章之進
 「心配いらぬ。この商人は誰にも激安で商品を提供しておるでな。領内の子供にも評判がよいのじゃ。」

義左衛門
 「ならば心配はいらぬ世話か。して、その名の通り、中古品も扱っておるのか?」

章之進
 「おう、それよ。中古品も扱うておる。特に、中古品は品切れのことも多いが、入ったメールに登録しておけば、入荷の度にメールでお知らせしてくれるのじゃ。」

義左衛門
 「ほほう、それで素早く入荷品を差し押さえれるのじゃな。」

章之進
 「うむ、但し、入荷をメールで知らせてくれるだけじゃから、購入するにはきちんと購入の手続きを改めてしなければならんがのう。」

義左衛門
 (赤くなりつつ)
 「わ、わしもネット会員登録しとこうかな……。中古本とか買いたいし。」

章之進
 「おう、エッチな中古本を買うのか!あるかどうか拙者は知らんが、便利じゃからネット会員登録をしといても損はないぞ。もちろん会費とか一切かからん無料じゃ。」

義左衛門
 「誰が買うか!そんなもん!」



彦右衛門
 「こらこら、良い子の皆さんも見ておるのじゃ。そういうみっともない会話をするでない。」


 城撮り物語 ~目指せ戦国無双~ を最初から読む

日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「ようやく兵力もそろってきましたな。今後は討って出ますぞ。まずは彦右衛門殿の生国、美作へ兵を向けましょう。美作の南部、弓削の庄にある小松城へ参りましょうぞ。彼の庄には銀山、銅山があり我が軍の経済戦略上重要にござりまする。また、因幡街道の要衝にて美作中央部と備前の国をつなぐ重要拠点にござりまするぞ。」


彦右衛門
「よし、では兵を集めて韋駄天の術を使うぞ!あ、そおーれそれそれ!!」


彦右衛門勢
「あ、そおーれそれそれ、どっこいしょ!」


俊丸
「うーん、気合いの入らない掛け声デブ!」


章之進
「やかぁしゃぁこのデブ、変なしゃべり方をするお前には言われとうないわ!」



 ギューン、ギュン、ギュン、ギュン、ダダダダダ



彦右衛門
「よし、着いたぞ!」


義左衛門
「それでは、まずは軍議を開きましょう。」


彦右衛門
「またも山城……これまたなかなかに堅固な城じゃ。」


義左衛門
「まず韋駄天の術にて、疲れている兵を休めましょう。ここら辺りの豪族のこもる城にて、攻略も容易かと思いまする。明日、一気に攻め落としましょうぞ。」


 その夜、


俊丸
「ひ、ひ、ひ、彦右衛門様!城方が夜襲を仕掛けて来たデブ!」


彦右衛門
「な、な、なにゅうぅ?我が軍に恐れをなして、大人しくしておるはずじゃなかったのか!」


義左衛門
「ともあれ、すぐに立て直して反撃を!」


章之進
「いや、既に先手の兵に多数の損害を与えて、引き揚げておりまする!」


義左衛門
「ぬうう、なんと鮮やかな進退よのう。思い出した!ここには、沼本新右衛門景直という知勇兼備の将がおったのじゃ。私としたことが、たかが田舎の小城と思うて油断しておったぞ。これは一筋縄ではいかぬかもしれませぬぞ。」


彦右衛門
「まあよい、今晩はこの程度で済んでよかったではないか。城兵は見た所300程であろう。明日になれば一気に攻め撮ってくれるぞ!」


 翌日、


章之進
「やや、あれに見えるは沼本景直!またも討って出てきたか!小勢のようじゃぞ、討ち撮れ!」


景直
「のこのこと出てきおったな。よし、一当てしたら引けぃ!」


章之進
「少ししか戦わずに逃げるとは!このまま追いかけて城を乗っ撮れ!」


 城門付近にて、


景直
「今じゃ!全軍で討って出よ!」


章之進
「う、う、うっきゃー!はめられたぁ!引け引けぃ!」


義左衛門
「うーん、物の見事に遊ばれておりまするな。それにしても見事な采配。強攻策はいたずらに兵を失うのみ。ここは一つ、策を用いましょう。俊丸!」


俊丸
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン、デブ!」


義左衛門
「どっかの大魔王のような登場の仕方をするでない。それともうそのネタは古くて良い子の皆には通じんぞ。それに、我々の年齢もばれるからやめなさい!これより、天神山城の浦上宗景の元へ行き、城下にて沼本景直に謀反の兆しありとの流言を撒いて参れ!」


俊丸
「了解デブ!」



 ドスドスドス、スタタタタ!



 数日後、


俊丸
「流言により宗景は疑心暗鬼に陥ってるデブ。もうすぐ詰問の使者がやって来るデブ。」


義左衛門
「でかした!これで後巻きの兵が来ぬと分かれば、城を捨てて退散致すであろう。」


彦右衛門
「おお、城の旗が無くなっていくぞ。それ今じゃ、乗っ撮れ!」


小松城

小松城跡(資料から推定)
城跡は整備されておらず、しかも砕石のため崩れかけている

小松城
小松城跡を麓から望む


 めでたく乗っ撮り成功!


彦右衛門
「うーん、苦労したのう。一時はどうなることかと思ったぞ。」


義左衛門
「景直は戦功多き勇将なれば、この程度の被害で済んでようござった。ともあれ、この地の鉱山と戦略上の拠点としての価値は高いですぞ。ここは庄全体が天然の要害となっておりまするゆえ、守るにも便利でござろう。ここを拠点に美作を経略致しましょうぞ。」





<小松城と沼本(ぬもと)新右衛門景直(後改めて房家)>


 沼本新右衛門景直は、宇喜田直家の配下として様々な資料に登場しますが、その実際の略歴は資料によって様々です。居城も小松城から、蓮華寺城、美作大庭郡の多田山城などとなっています。元々、美作に資料が少ないことに加えて、事績多く居城も状況に応じて転々としたため、人々の話も様々になって記録もバラバラになったのではないでしょうか。


 沼本氏は元々赤松家、次いで浦上家の家臣だったのが、この弓削の庄の豪族達と共に宇喜田方につきます。景直もその後宇喜田直家の侍大将として、美作高田城攻略戦で花房助兵衛職之(もとゆき)と共に先鋒をつとめ、美作諸城の改修、岩屋城攻略戦、備前八浜城防衛戦等に活躍しています。


 毛利家の事績をまとめた陰徳太平記によると、以下のように書かれています。


 沼本景直が知勇兼備の将で浦上宗景の片腕ともいうべき人物だったことから、天神山城攻略を目論む宇喜田直家にとっては邪魔な存在でした。


   そこで直家は、天神山城下に景直に謀反の兆しありと間者を使って流言を流布し、浦上宗景を疑心暗鬼に陥らせます。宗景が景直を誅殺しようとしたので、止むなく景直は出奔。そのまま九州を放浪し、四国に身を寄せます。


 これを知った宇喜田直家は、元々知勇兼備の良将であることを知っていたので、すぐさま呼び寄せ、親交を結び幕下に迎えたとのことです。


   そして、播州に城を一つ任せますが、これを知った浦上宗景は2000騎の兵をもって攻め寄せます。しかし、景直は200騎の兵で夜襲を敢行し、これを散々に打ち破りました。


 この他、美作古城記によると、弓削の庄の豪族達が浦上宗景に従わないので、宗景が怒って小松城の東にある全間村(またまむら)の蓮華寺城を攻めさせた時に、蓮華寺城主難波十郎左衛門らと共に奮戦し、守り抜いたとの記述があります。この時、少人数で仕掛け、引いて相手方が調子に乗って攻め寄せ、城に入ろうとしたところを城兵を一度に攻め出させ追い崩したとされています。


 いずれにしろ、有能な武将であったことは間違いなく、その後も様々な戦いに登場します。しかし、羽柴秀吉の高松城水攻めの際、支城である備中加茂の岡崎城攻めで討死したと記録されています。


 信長の野望では沼本房家の名で登場したことがありますが、最近の作品では出ていません。中国地方の武将は、著名な諸大名の武将達に押されて何かと割を食いますね(笑)。





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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「ようやく動員可能兵力が二千を超えましたな。今回は力攻めにて高取山城の西にある小城、乙子城を攻め撮ることに致しましょう。」


彦右衛門
「おお、ようやく真正面からの正攻法で攻め撮れるのか。腕が鳴るのう。」


俊丸
「では、先行して城内かく乱をしてくるデブ!」



 ドスドスドスドス、スタァーン!



章之進
「何ですか、あの異物は?私が間者で出ている間に、とんでもないのが来ましたね。」


彦右衛門
「伊賀の俊丸じゃ。ちと訳ありで我が軍の為に働くこととなった。いずれは切り札になるやもしれんぞ。」


章之進
「確かに、動きは素早いですな。さすが伊賀者だけのことはある。しかし、あの体型はないでしょう。」


義左衛門
「まま、今回の働きを見れば、真の能力が分かるでしょう。我々も陣容を整えて出陣致しますぞ。」


乙子城 東側より見る 真ん中のこんもりした部分が本丸跡

乙子城


義左衛門
「着きましたぞ。まずは軍勢を4段に配置致しましょう。城主は宇喜田直家めにござりまする。手勢を集めて我が領内で辻斬り、強盗を働きおる由、油断は禁物ですぞ!」


彦右衛門
「あれ、この前、暗撮したじゃんか?」


章之進
「まあ、写真で撮っただけじゃあ死にはしないですよね。魂を抜かれたってギャアギャア騒いでましたけど、うるさいから解き放ったらどっかに行っちゃったんですよね。まさか、ここに来てるとわ!」


彦右衛門
「コラ!ここでこの企画を根底から否定するような発言をするな!」


義左衛門
「まあ、企画が面白くなるから逃がした事はよいでしょう。」


章之進
「つーか、あんたが逃がせってゆうたんやんけ!」


義左衛門
 ギクッ

「ささ、攻撃、攻撃と。」


彦右衛門
「あのぅ、義左衛門さん、話をあまりややこしくしないでね。それと、面白くしてくれるのはいいんですけど、危険な目にだけは遭いたくないんすけど……。」


義左衛門
 知らない顔をしつつ

「では、攻撃命令を!第一段から順繰りに攻撃にかからせるのです。新手、新手を繰り出して一気に攻め撮りますぞ!城兵は30人から50人程度。大した事はありません。」


彦右衛門
「よし、かかれ!」


城下の岩盤

岩壁


彦右衛門
「天然の要害じゃのう。しかし、平地にポツンと浮かぶ小城一つ落とせんようでは、これからが大変じゃ。敵の人数は少ないから、一気に行けばあっという間じゃ!」


彦右衛門勢
「オオー!」


登城途中にある乙子神社

乙子神社


本丸への道

本丸への道


俊丸
「おお、彦右衛門様!予め、一万の大軍と流言を放っておきました故、直家以下、本丸に引いて立てこもってるデブ!それとこれが城の縄張りデブ!」


乙子城縄張り

縄張り


義左衛門
「でかした!これで攻め撮るのが容易になったぞ!搦め手は兵を回さず逃げ道を開けておいてやれ!ここで手痛い反撃を喰らって、兵を無駄に失うのは下策じゃ!」


俊丸
「では本丸の門を開けてくるデブ。」



 ドスドスドスドス、ドシーン!メリメリ、ズ、ズーン!!



俊丸
「開いたデブ!」


彦右衛門・章之進
「うーん、それは開けたというより、壊したという方が正しいような……。」


義左衛門
「おお、直家主従が逃げて行きますぞ!」


彦右衛門
「追撃はよい。このまま逃がしておけ!」


本丸跡

本丸跡


本丸跡の土塁

乙子城本丸土塁跡


 攻め撮り成功!


彦右衛門
「件の曲者といえど、今回は策も立てられなんだようじゃな。」


義左衛門
「俊丸の流言が効いてござりまする。大した抵抗もできかねたようにござりまする。」


彦右衛門
「うむ、良き働きをしてくれたもんじゃ!」


俊丸
「あ、ご丁寧にごちそうを置いていったままにしてるデブよ!しかも、『お早めにお召しあがり下さい!』だって!早速頂くデブぅ!!」


 モシャモシャ、モフモフ、


彦右衛門・章之進
「あ、そのごちそうは………。」


俊丸
「ムギュ、ブヒィ!お、おえーっ!ど、ど、ど、毒デブぅ!解毒剤、解毒剤!早くぅ!!」


義左衛門
「ほれ、こんなこともあろうかと持って来ておいて良かったわい。しかし、その食い意地をなんとかせんとのう。それにブヒィって、くくく。」


一同
「わっはっは!」


俊丸
「危うく死にかけたデブ!笑い事じゃないデブ!!」


本丸から西を望む 戦国時代は対岸は海だった(下の地図参照)

東を望む


義左衛門
「西と南に瀬戸内海を見ることができますぞ。海運も開けて、経済力をますます強化できましょう。」


昔の地形図

昔の地形


乙子城案内板

乙子城説明




<乙子城>


 宇喜多直家は、播磨で行われた浦上宗景と赤松晴政との戦いにおいて、15歳で初陣を飾り見事に兜首をあげる大手柄を立てます。その後も宗景の下で軍功を立てた直家は、浦上家の最前線である乙子城を守る事を願い出ます。


 乙子城は浦上家の勢力範囲の南西最前線に位置し、海に囲まれていたため、敵対勢力や海賊の格好の的となる小城でした。そのため、家中の誰一人としてこの城を守ろうとする者はいませんでした。


 祖父能家の旧功と直家自身の軍功もあり、直家の願いを聞き入れた宗景は、300貫の所領(石高で約3300石)と30人の足軽を付けて乙子城を守らせることとしました。1万石で250人の動員可能兵力と概算すると、80人くらいの動員可能兵力を持てる経済力ということになります。


 直家はこの城を与えられると、宇喜田能家の家臣だった者に声をかけ手勢を集めます。しかし、多くなった手勢を養いきれる程の領地を持っていなかったため、家臣達は自ら耕作を行い、月に3度から5度は1日中絶食したり、近隣の松田氏の領内へ夜盗や辻斬りに出向いたりなどして出陣の時の兵糧を蓄えました。また、度々襲撃してくる海賊の撃退も見事にやってのけました。


 こうして直家と家臣達は艱難辛苦に耐えつつ力を蓄えていき、砥石城の攻防戦に臨むことになるのです。




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彦右衛門
 「ちと面白き人形を手に入れてみたぞ。海道一の弓取り、今川義元公の人形じゃ。」






義左衛門
 「ほほう、なかなか面白い人形を発売しておるもんですな。」

彦右衛門
 「であろう?この他、斎藤道三、北条早雲等々、有名武将の人形もあるようじゃ。鉄砲足軽等の人形も取り揃えておるようじゃから、また手に入れてみるかのう。」

義左衛門
 「ふむ、高さは6センチ、合金製か。量感は大層なものでございますな。戦国好きにはたまらぬ商品でしょう。どこで購入されたので?」

彦右衛門
 「こうげつ人形と申す商人じゃ。章之進が買うて参った。他にも珍妙な品を扱っておったとのことじゃ。」

章之進
 「そのうち彦右衛門様の人形も作らせてはいかがですかな?」

彦右衛門
 「ほほう、そのようなこともできるのか?」

章之進
 「五月人形でそのようなことをやっておるとか。但し、支払いはドルですぞ。」

彦右衛門
 「何?これは南蛮の商人か?」

章之進
 「いえいえ、人形だけにドールで……ぷぷっ、うまい!」

彦右衛門
 「お前はここで手打ちにしてくれる!」



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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「砥石城を手に入れたので、ついでに西に十町(約1100メートル)程行った場所にある高取山城も攻め撮りましょう。城主は島村豊後守、剃髪して貫阿弥と名乗っておるそうにござりまする。」


彦右衛門
「島村貫阿弥か。今回は大したことなさそうね。」


義左衛門
「いえいえ、かの宇喜田直家の祖父、宇喜田能家を急襲し自害させた名うての曲者にござりますれば、油断は禁物にござりまする。ちと策を考えましたので、その策にて討ち撮ることに致しましょう。」


彦右衛門
「また危ない目に遭わせるんでしょ?」


義左衛門
(い、いかんな、疑心暗鬼に陥っておる。軍師としての信用を取り戻さねば!)

「いえいえ、滅相もない。今回は全く危ない目には遭わせませぬ。まずは新たな仲間、俊丸を使者として高取山城に行かせ、こう申すよう御命じなされませ。『我ら表裏比興の輩、宇喜田直家と浮田国定の居城を攻め撮りしものの、何分人手不足にて領内の統治もおぼつかぬ態にござりまする。ついては島村殿のご助力を仰ぎたく、御加勢頂けるなら砥石の城を明け渡しまする。ご了承頂けるなら、早速沼の城にお越し頂きたい。』と。」


彦右衛門
「その上で沼城に来た所を討ち撮るのじゃな。」


義左衛門
「御明察恐れ入ります。逃がさぬように、所々に伏兵を配置なさりませ。討ち撮った後は間髪入れずに高取山城を乗っ撮りましょう。山城にて相当に堅固なれば、こうでもせねば今の我が兵力では簡単には落とせますまい。」


彦右衛門
「よし、では俊丸!」



 ドスドスドスーン!



俊丸
「伊賀の俊丸推参デブ!」


義左衛門
「な、なんですか、この異物は!しかも語尾のまんまのデブじゃないですか!俊丸というから大層な忍者かと思いきや!」


彦右衛門
「いやいや、商売するうちに金が儲かってな、で、大金使って片っ端から食ってたらこんなになったんだと。」


俊丸
 モフモフ、グチャグチャ

「この菓子うまいデブ。ちょっとこんな身体になって、仲間内には居ずらくなってたブ。彦右衛門殿に誘ってもらって嬉しかったブ。修行は怠ってないから、きちんと働けるデブよ。」


義左衛門
「修行してたら、そんな身体にはならんだろうに……。」


彦右衛門
「まあまあ、俊丸よ、聞いての通りじゃ。早速、使者の役を頼む!」


俊丸
「分かったデブ。行って来るデブ!」



 ドスドス、ドスドスドスドス!タァーン!!



義左衛門
「うお、早ッ!しかも、なんて身軽なデブ!!」


彦右衛門
「どうじゃ、なかなか捨てたもんでもなかろ?」


義左衛門
「う、うーん………。」


 半刻後(約1時間後)


俊丸
「行って来たデブ。大喜びで七、八人の供を連れてこちらに向かってくるデブ。」


彦右衛門
「よし、手はず通り追手門は閉めておけ。島村貫阿弥が来て名乗れば、開けて本丸に引き入れよ。」


 二刻後(約4時間後)


島村貫阿弥
「む、のこのこと来てはみたものの、追手門がしまっておる。開門、開門!島村じゃ!」


 ギイイ


島村貫阿弥
「むうう、城内に殺気が立ちこめておる!謀られたぞ!者共、急いで引き返せ!」


義左衛門
「さすが名うての曲者、気付かれましたぞ!」


彦右衛門
「逃がすか!島村貫阿弥殿、御写真頂戴致す、御免!!」


 パシャパシャパシャッ!


彦右衛門
「島村貫阿弥、討ち撮ったり!このまま一気に高取山城へ押し寄せよ!」


高取山城 真ん中の頂上付近が本丸

高取山城


義左衛門
「到着致しましたぞ。島村勢のうち屈強な者共は、救援にくるところを伏勢にて討ち撮っておりますゆえ、城中は弱卒ばかりでございましょう。」


彦右衛門
「よし、かかれ!」


登山口 「従歩30分」とある 「徒歩」を書き間違えたのか、「歩みに従って」という風流な表現なのかは不明

高取山城登山口



   ゴロンゴロン


高取山城登山道


義左衛門
「うわっ!丸太を落としてきよった!!ぎょえええええ!!」


彦右衛門
「おーい、大丈夫?」


義左衛門
「ちょ、ちょっと骨が折れたくらいかな……。」


彦右衛門・章之進
「あはは、腕が変な方向に曲がってるぅ!少しは痛い目見れて良かったじゃん!」


義左衛門
「むううう!」


城内三カ所にある井戸の一つ。頂上に降った雨が流れ込むような場所にある。山城の場合、井戸を占拠されて落城することが多い。

井戸


彦右衛門
「水の手を取れ!これで抵抗も無意味と知るであろう!」


俊丸
「了解デブ!」


堀切 山城によくある尾根が伸びる方向に対して直角に掘る空堀 
三の丸の下の曲輪から撮影

堀切


三の丸跡

三の丸


二の丸跡

二の丸


本丸跡

本丸


   なんとか落城!


俊丸
「落城したデブ!」


彦右衛門
「はぁ、しんどい山道じゃったのう。これで強兵がおったら手も足も出んかったところじゃわい。義左衛門様々よ。」


義左衛門
「お褒めに預かり恐悦至極。ご覧あれ、砥石城と同じく千町平野を一望できまするぞ。肥沃な土地がさらに増え、御味方も増えましょうぞ!……あいたたた。」


彦右衛門・章之進
「文字通り骨を折って頂いて、普通なら同情するとこだけど、今回は非常に小気味がいいので、笑ってやることにしよう、わははのは!」


義左衛門
「…………。」


二の丸から北方を望む 右上方が福岡の市(備前長船)

二の丸から北を望む




<高取山城>


堀切にある城の案内板 左の縄張りの図からも堅固な城郭であったことが分かる

看板


 高取山城は、宇喜田家と共に浦上家の双璧をなした島村家の居城です。城郭の規模は砥石城よりも大きく、往時の繁栄ぶりが伺えます。


 天文3年(1534年)、城主の島村豊後守は主君浦上村宗の遺命と称し、宇喜多直家の祖父を砥石城に攻めて自害させました。直家、時に6歳。父の興家と共に脱出し、以後長船の豪商の元へ身を寄せます。


 その後、永禄2年(1559年)、島村豊後守は、宇喜多直家の舅の中山信正と図って松田氏に寝返ろうと画策していたところを、主君浦上宗景の命を受けた直家に謀殺されました。


 直家は、まず舅の中山信正を沼城にて謀殺します。沼城からそれを知らせる狼煙が上がると、予て申し合わせた通り、浦上宗景の書状を持った急使が高取山城に派遣されました。


 「中山信正に謀反の疑いがあった為に、直家に命じて誅殺させた。ついては島村豊後守も沼の城を守る為に至急沼城に来るように。」との命令書でした。


 謀略とも知らずに、7、8人の供回りを引き連れただけで沼城に来た島村豊後守は、暗殺されてしまいます。急を聞いて駆けつけてきた高取山城の侍達も、皆、宇喜田直家の伏せていた軍勢に討ち取られてしまいました。こうして高取山城は、物の役に立たない雑兵しか残っていなかったため、直家の軍勢にあっさりと乗っ取られてしまいました。


 沼城と高取山城の二城を謀略で陥れた直家は、祖父能家の仇を討つと共に、沼城と島村豊後守の所領の過半を加増され、浦上家中の筆頭となりました。これより以後は、独自の軍事行動により勢力を拡大していくことになります。




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義左衛門
 「またも新たな喧伝法を聞きつけて参りましたぞ!今回はブログホイホイに御座りまする。これはゴキブロガーと呼ばれる油虫共を通じて、我が軍の活動を世に喧伝致す方法にござりまする。」

彦右衛門
 「ほほう、油虫を通じて喧伝とは面白い。しかし、そのように油虫が集まるものなのか?」

義左衛門
 「はい、ブログホイホイには他の油虫共が喜ぶ材料が御座りますゆえ……。しかし、当方からも油虫を装った間者を放たねばなりませぬ。」

彦右衛門
 「そりゃ、もう章之進に任せておけばよかろう!」

章之進
 「また私ですか?油虫の格好なんて嫌ですよ!」

彦右衛門
 「今度の褒美は、今売り切れ続出のニンテンドーDS ライト エナメルネイビー iconかなぁ……。福岡の市も近いことだし、これくらい手に入れるのは今の拙者には造作もない事なんだけどなぁ……。」

章之進
 「やりまひょ!すぐ行って参ります。」

 そそくさと着替えて、

章之進
 「では、吉報をお待ちあれ!」

 がさごそ、がさごそ、しゃしゃしゃしゃしゃ!

義左衛門
 「相変わらず単純に御座りますな。しかし、あの格好……ぷぷっ。」

彦右衛門
 「くくく、笑っちゃ悪いって!」

義左衛門
 「それはそうと、そろそろ忍びも必要になってきましたな。いつまでも素人の章之進に任せておくわけにも参りますまい。新たに仲間を一人増やしとうござるぞ。」

彦右衛門
 「それなら先般、福岡の市で商いを営む伊賀者がおったわ。確か、伊賀の俊丸と申しておったな。伊賀者は油断ができぬが、奴ならば力になってくれよう。早速、仲間になるよう伝えておこう。」

義左衛門
 「御意!」







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義左衛門
 「彦右衛門殿、我が軍の細作の報告によりますと、『もーっとアクセスアップ』なる商人を介して我が軍の情報を広める方法があるとか!」

彦右衛門
 「ほほう、して、いかようにするのじゃ?」

義左衛門
 「まずは彼の商人によしみを御通じなされませ。以後はその商人を通じて、各所に我が軍の細作を放ち、その細作が各所を見回った分だけ諸国に我が軍を喧伝するカラクリにてござりまする。」

彦右衛門
 「よし、いかほどの効果があるかは知らんが、やってみる価値はあろう。章之進よ、すぐに使いに走ってくれい!」

章之進
 「ほーい、でわ行って参りまーす!」

 数刻後、

章之進
 「よしみを通じて参りましたぞ。後は細作を放つだけにござりまする。」

彦右衛門
 「でかした!では、早速細作を放つのじゃ!!」


【もっとアクセスUP】- もっとアクセスアップ(トラフィックエクスチェンジ型アクセスアップツール)



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彦右衛門
 「こんだけ城を乗っ撮ったけど、動員可能兵力は増えてないのう。」

義左衛門
 「確かに。もっと戦果をアピールせねばなりますまい。我が軍の優秀性を世間に知らしめるのでございます。」

彦右衛門
 「ふむ………。何か良い方法はあるのかのう。」

義左衛門
 「はっ、まずはブログランキングあたりに登録なされてはいかがかと。我が軍の活動を知った者達が、ポチポチとバナーを押して下さり、世間に噂を広めることができましょう。」

彦右衛門
 「うむ、では良きにはからえ。」

章之進
 「へーい!」

彦右衛門
 「もう野武士じゃないんだからさ、その『へーい!』っての止めないかな。」



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章之進
「彦右衛門様に竜の口城攻略の褒美で『機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者-icon』を頂いたぞ!ガンダムシリーズの最高傑作じゃ。ささ、早速刻の涙を見るかのう。」


彦右衛門
「ああ、勝手に一人で見ておるッ!見るときは一緒にって言ったのに!」


章之進
鼻くそほじほーじ、

「そんな約束は忘れてしまいましたのう、ほえほえ。」


彦右衛門
「ぬう、それならリセットボタンをポチッとな!」


章之進
「ああ!なんてことを!」


彦右衛門
「これで仲良く最初からじゃ!好きなら最初から何度でも見ろ!」


章之進
「むうう、ならばこっちもリセット大魔王召還!」


彦右衛門
「ああ!ちっとも話が前に進まんではないか!」


章之進
「言われた通り、何度でも見ますよ!」


義左衛門
「お止めなされい二人とも!全く、こんなことで城中の士気がたるまねばいいのじゃが……。」




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章之進
「やっほーい、城内の軍資金をちょろまかして購入してしまったぞ!ムフフ。ウェイブライダーにも変形してしまうのだ。」


EXTENDED MS IN ACTION!! Zガンダム MSIN EXTENDED Zガンダ[MSINEXTENDEDZガンダ]【J:4543112328946-7-3243】【ジョーシン | 家電とパソコンの大型専門店】


彦右衛門
「ん?章之進め、また勝手にこんなもん買いおってからに。」


義左衛門
「大好きなゼータガンダムですな。なんというか、とても細身で均整のとれた機械にござるのう。」


彦右衛門
「我が軍にもこのようなモノがあれば、攻め撮りも簡単なのにのう……。」


義左衛門
「このようなカラクリはまだよく分かりませぬ。章之進が作る物もこの程度の大きさがやっとでしょう、ははは!」


章之進
「む、馬鹿にしてくれましたな。見ておれよ、いずれは……。」



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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「さて、それでは備前南部の穀倉地帯を手に入れ、保有兵力を一気に増やしますぞ!次なる目標は砥石城。城主は浮田国定です。」


彦右衛門
「浮田?宇喜多直家のなんかか?もう嫌だって、あんな化け物とやりあうのわよ!」


義左衛門
「大丈夫、直家程ではございませぬ。直家の祖父の異母弟にございます。ただ、砥石城は堅固要害の城にて、しかもちょっと……。」


章之進
「そのちょっとが、いつもちょっとじゃないのよね。もう危ない目は勘弁してよ!」


義左衛門
「まま、今回も策を用いまするぞ。」


 砥石城跡 真ん中の山が本丸で右端の山が出丸の跡

砥石城


義左衛門
「着きましたぞ。では、我らが軍勢にてまずはひと当て!彦右衛門殿、攻撃命令を!」


彦右衛門
「よし、かかれ!」


 その時、城内より一人の若武者が出て来た。


岩法師
「どこを攻めてきよるんじゃ!了見違いもほどほどにせぇよ!我こそは音に聞こえた岩法師!この儂が相手になったらぁ!うおりゃああああ!!」


彦右衛門
「うわっ、何あの子?先手が崩れるぅ!って、あれ?義左衛門さんはどこ行った?」


章之進
「って、あらいやだわ(←なぜカマ言葉?)!もう後ろに向かって遁走してますよ!!」


岩法師
「お前が大将か!これでも喰らえや!!」


彦右衛門・章之進
「ぎええええええ!に、逃げろ逃げろ!!」


 半刻後(約1時間後)


彦右衛門
「あー、死ぬかと思った。あら、章之進君、兜に矢が刺さってるよ!頭は大丈夫ぅ?」


章之進
「彦右衛門様こそ、お尻に2本刺さってますよ!」


彦右衛門・章之進
「えへへ、いぐさはやっばりいげないね。って反省してる場合じゃなくて、いったぁーーーーい!!痛い痛い痛い!!」


義左衛門
「うーむ、やはり岩法師が出てきましたな。奴はこの辺り一円に名を知られる豪傑にござりまする。まずは傷の手当を!」


彦右衛門・章之進
「もう、早く言ってくれよ!つーか、真っ先きって逃げ出してんじゃねぇよ!ええ加減にしてねん!!」


義左衛門
「まあまあ、これにて策の半ばは成功。奴ら今頃、戦勝に驕って、酒盛りなとしておりましょう。間道伝いに兵を進めて一気に落とすのです。岩法師が立ちふさがりましょうが、我が軍の弓の名手に射させて退散させましょう。」


彦右衛門
「尻痛いけど、頑張らないとダメなわけね?はいはいっと、もうやけじゃ!それ、体勢を立て直して進軍開始じゃ、一気に落とせ!!」


 不意をつかれた砥石城は備えもできていなかった。


 本丸への登山口

登山口


岩法師
「おどりゃぁ、図りくさったなぁ!」


彦右衛門
「うわわ、出てきよった!弓隊!」


弓衆
「ははっ!それ射て、射て!!」


 一本の矢が岩法師の手を射ち抜き、さしもの岩法師も抗戦できず撤退していった。


彦右衛門
「今じゃ!かかれ!!」


 本丸東の登山道 登って右が本丸

本丸横


 上の登山道を登って、本丸を東から西に向かって望む

本丸 東から西を望む


 本丸を南から北に向かって望む

本丸 南から北を望む


 本丸北西の石垣

 この石垣は後世のもので、戦国時代のものではない。

本丸北西の石垣


義左衛門
「おお、西の出城にも我が軍の旗が立ちましたぞ!」


 深さ100メートル程の谷を隔てて、西にある出城跡

出城


彦右衛門
「よし、砥石城、攻め撮ったり!勝鬨じゃ!!」


彦右衛門勢
「エイエイオー!!」




 本丸より北方を望む 吉井川が北から南に流れ、北には旧福岡の市(現長船町)がある

千町平野


義左衛門
「ご覧あれ、この肥沃な平野を!また、ここからは西日本最大と言われた福岡の市も近い。刀剣、火縄銃といった武器の調達も容易になる上、経済的にも確固とした地盤を手に入れましたぞ!!」


彦右衛門
「これで韋駄天の術も生きるのう。これからは何処なりと攻め撮ってやるぞ!わははのは!!」


章之進
「彦右衛門様、ケツから血が出てんすけど……。」


彦右衛門
「うわわぁ、誰か止めて止めてぇ、死ぬ死ぬ死ぬぅ!!」


義左衛門・章之進
「なんて大げさな……。こんなんで天下統一できんのか?」


義左衛門
「って、章之進も頭から血が噴いて噴水みたい、あはは!」


彦右衛門・章之進
「お前のせいじゃ!!」


 本丸跡に立つ砥石城の縄張りの説明

縄張り図



<砥石城>


 砥石城は元々宇喜田家の持ち城でした。直家の祖父、能家(よしいえ)は備前守護代、浦上家三代に仕えた名将でしたが、戦で次男を失い落胆して隠居していました。


 そして月日が過ぎ、天文3年(1534年)、老衰した能家を見てチャンスと判断した西隣の高取山城主、島村豊後守に急襲され自害します。先代主君の浦上村宗の遺命という口実でした。


 主君、浦上宗景は功臣能家を討った島村豊後守にこの城を与えず、能家と仲の悪かった異母弟の浮田国定にこの城を与えます。


 この浮田国定の配下に岩法師という若武者がいました。胆力、体力、武芸に秀でた侍で、宇喜田直家が成長して浦上宗景の配下となり、浮田国定に謀反の兆しありとして、浦上宗景の命でこの城を攻めた時、奮戦し名を上げます。


 岩法師はこの功により、元服して馬場次郎四郎職家(もといえ)と名乗ることを主君浮田国定から許されます。


 手を焼いた直家は、一計を案じます。わざと戦に負けて、弱いと見せて油断させ、浮田国定が正月の祝いをしている最中に間道伝いに兵を進めて一気に砥石城を落としてしまったのです。時に天文18年(1549年)のことでした。


 岩法師改め馬場職家はこの時も奮戦しますが、攻め手の兵に手を射られ、思うように働けなくなって止むなく撤退します。


 しかし、この武勇に惚れ込んだ直家は彼を手厚く迎え、配下の武将としました。次郎四郎職家はその後、美作三星城防衛戦(この後あたりで重介職家と名を改めている)、金光家からの岡山城の接収、毛利家との間で行われた備前八浜合戦の八浜七本槍の一人に数えられるなど、数々の戦に参戦し、その武勲は素晴らしく、直家の創業を助けました。


 未だ、信長の野望などの歴史ゲームに登場していないのが、とても不思議で残念な武将の一人です。



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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

章之進
「彦右衛門様、沼の亀山城から竜の口城落城の祝いの品が届きましたぞ。」


彦右衛門
「ほほう、亀山城といえば宇喜田直家殿が城主のはず。これはまた美味しそうな料理じゃのう。どら……。」


義左衛門
「御待ちくだされ。まずは章之進に与えましょう。今回の一番手柄にて。」


彦右衛門
「それもそうじゃ。ほれ、先に食え。」


章之進
「わーい、いただきまーす!…………ぐぐっ、ぐはぁ!!な、何じゃこりゃぁ(松田優作風に)!!!まっずー!!つーか、気分が悪くなってきたんすけど……。」


義左衛門
「やはり、毒入りでござったか。全く油断も隙もない……。」


章之進
「それはあんたじゃ!!それより早く助けてくれぇ。」


義左衛門
「ともあれ、この解毒剤を!これで次のターゲットが決まりましたな。直家は希代の策士にございますゆえ、油断はなりませんぞ!今回は彦右衛門殿に働いてもらわねば。」


彦右衛門
「なんかエグイ相手みたいね……。」


 沼城城跡 右の山が本丸で左が二の丸。天守閣は岡山城の大納戸櫓に移築されたが、戦災で消失。

沼城


義左衛門
「さあ、着きましたぞ。これが亀山城にござる。深田と沼に囲まれた堅城にて、我らの軍勢では攻め落とすのは不可能。こちらも策を用いましょう。まずは、彦右衛門殿、あの城の側に茶亭を作って、この前の料理の御礼として直家めを招待するのです。」


彦右衛門
「よし、分かった。」


 簡素な茶亭完成後、


直家
 今度はお招きに預かり恐悦至極にござりまする。」
(こいつ毒で死なぬとは、なかなかやるな)


彦右衛門
(しれっとしおって、この野郎!)

「いやいや、この前の『美味しい』料理のお返しでござるよ。我ら、これからもここへ来て親しくさせて頂きたい。ついては、沼の城からの交通が不便でござろうから、仮の板橋なぞをひかれてはいかがかな?」


直家
「ふむ、この茶亭はわれらの親交の証ゆえ、それもよかろう。」

(板橋をかけて油断させ、城内に泊めて今度こそ討ち取ってくれる)


 こうして板橋がかけられ、何度かの酒宴がなされた。


直家
「今日は日も暮れかけておるゆえ、彦右衛門殿は城内に泊まられてはいかがかな?」


彦右衛門
「そうさせて頂けるなら、城内にて酒宴の続きを致しましょうぞ。」

(よっしゃ、作戦成功)


直家
「ならばこちらへ、御家来衆はどうされますかな?」

(しめしめ作戦成功。お前らはお呼びじゃないからさっさと帰れ!)


義左衛門
「我らは主君同士の語らいには邪魔でござろうゆえ、帰らせて頂きましょう。明日、またお迎えに参りましょう。」


 こうして、彦右衛門は城に止まり、夜は更けていった。


直家
「それではそろそろ寝所にいかれてはどうかな?。」

(寝所にて仕物(謀殺すること)にかけてくれる)


彦右衛門
「いやいや、直家殿こそ、早く休まれよ。私はまだ酔い足りぬゆえもう少し飲んでいとうござる。」

(さっさと寝ろよ、そしたら周りに伏せている兵を仮橋を使って引き入れるからよ!)


直家
「いやいやいや、彦右衛門は客でござる故、身体に何かあってもいかんしのう。」

(引いてたまるか、外れくじ!!)


彦右衛門
「いやいやいやいや、直家殿こそ早く寝なければ、お体に差し障りあろう。」

(絶対譲らんぞ、北方四島!!)


 こうして、いやいや合戦は深更に及び……


彦右衛門
(これは埒があかんわ、ええ加減酔うてきたし、予て用意の睡眠薬を……)

「さあ、直家殿、もう一献!」


直家
「うむ、ではこれを飲んだら、御主ももう休まれよ。」ゴクゴク………ぐうううう。


彦右衛門
「よっしゃ、これでパシャッと暗撮成功!手強い相手じゃったわい。さて、城門を開けて手勢を引き入れるかのう。」


義左衛門
「おお、章之進よ、合図じゃ。参るぞ!」


章之進
「おお!!皆の者続け!!まずは西の丸を攻め撮るぞ!!」


 西の丸跡、現在は浮田小学校が建つ

浮田小学校


義左衛門
「我らの隊は、本丸と二の丸を制圧するぞ!」


 本丸に至る石段

沼城 本丸に至る石段


 石段を登ると本丸跡には弁財天神社と宇喜田の旗が風になびいている

沼城 本丸


 本丸南東から本丸跡を望む

沼城 本丸


 目出たくまたもや乗っ撮り成功!!


彦右衛門
「勝鬨じゃ!」


彦右衛門勢
「エイエイオー!!」


章之進
「ところで、彦右衛門様、お体の方は大丈夫ですか?」


彦右衛門
「うん、君と違って全く大丈夫!って、あら、なんか身体が痺れてきたぞ、むむむ!」


義左衛門
「やはり痺れ薬を使ってましたな。さあ、この解毒剤を!我らの睡眠薬の方が強力だったので、助かりました。彦右衛門殿は私の見込んだ通り、運が良い!」


彦右衛門
「あのう、チミ、この2回ほど、僕たちに危ない橋ばっかり渡らせてるよね……。」


義左衛門
「まあ、それもここまで。直家は備前東部の有力豪族にて、沼城を手に入れたからには多くの軍兵を養えましょう。これからは危ない目にも遭わずにすみましょうぞ。」

(多分ね)


 城の縄張りを描いた本丸跡の絵図

沼城 縄張り




<沼城>


 永禄2年(1559年)、宇喜田直家は、主君浦上宗景の命で、自分の妻の父であった沼城城主中山信正を謀殺します。


 まず、沼城の東に茶亭を作り、狩猟を催してはこの茶亭に立ち寄り、信正を招いて油断させました。その内、沼や深田を迂回するのが面倒になった信正は本丸から茶亭に仮の板橋をかけます。


 そうして月日が過ぎたある日、城内に直家を泊めた信正は、深夜まで酒宴を催しました。


 酒宴は深更に及び、信正が酔って寝所に行こうとするところを直家は後ろから斬り殺しました。その後、直家はすぐに城門を開け放ち、伏せておいた手勢を入れて一気に沼城を奪取してしまいました。直家の妻は、これにショックを受け、自害しました。


 こうして妻と舅の命と引き換えに沼城を手に入れた直家は、ここを拠点に戦国大名としての基盤を固めていったのです。




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 数字は攻略の順番を示したものに候。

 今後、各地の城を韋駄天の術にて攻め落とす所存にて、順番あい図りがたし。

 よって、ブログ内検索にて数字を検索すれば物語の順番過つことなし。

 なお、カテゴリには国別で攻略した城を掲載するものなり。

 方々には少々見ずらき思いをさせ、面目次第もござらぬが平にご容赦を頂きたく、ここに布告致すもの也。


                         彦右衛門 花押
大吟醸 一ノ蔵 1.8L (ギフト用) 季節限定品【酒のほりこし】

 
大吟醸 一ノ蔵



章之進
 「ほへー、近くの商人から手に入れたものですが、こりゃ旨いっすね。」

彦右衛門
 「であろう?竜の口城の南、雄町の名を冠した酒米で作る銘酒じゃ。酒米を削りに削って米の核だけにて作る至極の酒じゃぞ。

義左衛門
 「なかなかにござる。それに我が城の近くの地名を用いた酒米を使っておるから、愛着もわき申す。」

彦右衛門
 「それに、雄町は水が綺麗なことでも有名ぞ。我が手の者も度々水を汲みに参っておるが、それは旨い水じゃ。」

章之進
 「ならば、雄町の水に雄町の酒米で作ると、いい酒ができそうですな。」

彦右衛門
 「また手の者に調べさせておくかのう。こうして、攻め撮った城の近くの美味なるものを食らうのも一興じゃのう。」

章之進
 「どこまでもお供しまっせー!」

義左衛門
 「お前は物欲も凄いが、食欲もたいがいじゃのう。」



 写真は拡大するもの也

 各々、拡大して楽しむべし

        彦右衛門 在判
日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー


 第1回戦略会議


彦右衛門
「で、どうする?どこ狙っていこうか?」


義左衛門
「まずは読者のハートをがっちり握れるようなところがよろしいかと…。」


彦右衛門
「じゃあ、地味な美作から攻めてもなぁ。姫路城あたりいっとく?」


義左衛門
 (あっきれたー!こいつ超頭悪い!先が思いやられるわい……。)

「………いきなりですか。でも、3人であの城はちょっと無謀すぎませんか?山陽道も通っててちょっと裕福な備前でも狙いしょう。」


彦右衛門
「はい、決定。」


義左衛門
 (うーん、素直だ。即断即決は君主の鏡じゃのう。これは大丈夫かな。)

「それでは岡山の北にある、竜の口城を攻略目標にします。ふふっ。」


章之進
 (ぞくっ、なんか嫌な予感……。)

 竜の口城(真ん中やや右の山の頂上)

竜の口城

竜の口城 麓

義左衛門
「さあ、麓に到着致しましたぞ。まずは偵察を行いましょう。章之進殿頼みましたよ。」


章之進
「では、早速。」


 1刻後(約2時間後)


章之進
「ざっと見ただけで城兵50人程詰めてますよ。守りもガチガチに固いし、無理っぽいんすけど……もうこの企画やめましょうよ。3人じゃどこの城も無理だって。」


義左衛門
「いえいえ、策を用いれば大丈夫。ここの城主、?所(さいしょ)元常は男色の気があるらしいです。そこで一番若い章之進殿に働いてもらいましょう。城主に近付いてって、生け撮りにするのです。合図と共に我々がなだれ込んで有無をいわせず乗っ撮ります。」


章之進
「そ、そ、そ、そりは私に同性愛者になれと、そういうことどすか(←怪しい京都弁)?そういう趣味はないんでえ。結論、嫌ですよ。お二方がやって下され!」


彦右衛門
「えー、この前新宿歌舞伎町に行って楽しかったって言ってたじゃん。やれよ~!」


章之進
「嫌、傍から見るのは楽しいけど、そんな危険侵すのは嫌。それから戦国の世なのに、しれっと現代に飛ぶのやめて!」


彦右衛門
「褒美は君の好きなガンダムのDVD!ゼータの映画版、機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者-iconが出てたよね~!」


章之進
「やりまひょう、私も男です。虎穴にいらずんば虎児を得ず。」


義左衛門
(うーん、単純だ。)

「大丈夫です。行為に及ばれる前に逆に襲いかかっちゃえばいいんです。」


章之進
「了解!では、章之進行きまーす!ガンダム、ガンダムと。」


1日過ぎて……


義左衛門
「おお、あれに見えるは合図の狼煙。早速我らも別ルートで攻め上がりましょう。「城主は生け撮った!」と大声で叫びながら、激写戦法にて乗っ撮っていけばいいだけですぞ。彦右衛門殿は大手門への登山口から、私はちょっとしんどいけど、搦手口に至る尾根ルートから参りましょう。では、後は本丸にて再会を、御免。」


彦右衛門
「よし、では参る!」


 大手門への登山道

本丸に至る登山道


 大手門に至る道

大手門に至る道


 大手門があったとされる場所(鳥居のすぐ前に礎石が残っている)

本丸大手門前


 本丸への道

本丸へ至る道


彦右衛門
「ぜぇぜぇ、こりゃ結構しんどいのう。しかし、激写戦法にて手向かいする者もおらんわい。このまま本丸まで駆け上がるぞ。」


 本丸への裏道、尾根ルート

搦め手


義左衛門
「ふうふう、引き受けてはみたものの、やはり尾根からは相当しんどいでござる。岩場は多いし、ああっ、滑った。いたたたた。私も彦右衛門殿について大手門から行けばよかったかな。しかし、眺めはこちらの方が絶対にいいのでござるよ。彦右衛門殿に任せるにはもったいない。途中で適当に休憩を入れてと。」


 城中心部から大手門への道を望む

本丸から大手門への道


 本丸跡と推定される竜の口神社

神社


目出たく落城!乗っ撮り成功!!


彦右衛門
「おーい、義左衛門よーい!」


義左衛門
「おお、彦右衛門殿、やりましたな。しかし、章之進は何処に!ああっ、おったおった。」


章之進
「………しくしく、襲いかかったら襲われ返されたひょーん。しくしく。でも眠った隙に縛り上げときましたよ。しかし、なんだかこうしてみると愛おしい気もしますね。」


彦右衛門、義左衛門
「…………男色に目覚めたのなら、これからはあまり近寄らないでね。僕たちそういう趣味ないから。」


 本丸からの眺め。眼下に流れる川は旭川。左に下っていけば岡山城に至る。

旭川を望む


 本丸より県道美作線を望む

美作道を望む


彦右衛門
「絶景じゃのう。でも、ここ山城だから不便だし、もそっと下の方に行こうよ。」


義左衛門
「了解でござる。追って次の目標も考えておきましょう。まずはゆるりと致しましょうぞ。」


章之進
「ほーい。文字通り身を削ったかいがありましたよ。でも、こんなんで読者のハートがつかめたんすかね。もしつかめたなら、正に『ゲイは身をたすく』ですね。うまいっ!」


彦右衛門、義左衛門
「…………。」




 途中の看板。良い子の小学生、中学生も通るので、落城の経緯については書かれていない(笑)。笑かしでこのブログを書いてますが、宇喜多直家がここの城主の男色につけ込んで暗殺させたという逸話があるのは本当です。

看板


<竜の口城>


 竜の口城は、金川城(現岡山県御津郡金川町)を拠点としていた有力豪族、松田氏の出城として築かれ、対浦上の前線基地でした。北と西を絶壁に囲まれた堅固な城で、宇喜田直家は攻めあぐみました。


 一計を案じた直家は、重臣岡平内(利勝)の息子で美少年であった清三郎と図り、清三郎を風紀紊乱の罪で牢獄に閉じ込め、密かに沼城から逃します。


 その後、清三郎はまんまと男色にうつつを抜かす、さい所元常の元に潜り込みました。最初は疑っていた元常も、沼城の様子を密偵から聞き、また清三郎が母を伴い竜の口城内で甲斐甲斐しく世話をするのを見て、すっかり信じ込んだのです。実は、この母親とされる女性も口の聞けない老婆を、近くの村から拾ってきただけでした。


 永禄4年(1561年)6月半ば、暗殺の機会を伺う清三郎は、元常と涼みに出た城の北西の楼閣で元常と二人きりになります。清三郎の膝枕でうたた寝をする元常。清三郎は、好機到来とばかりに刀を抜き、元常に突き立て殺害に成功しました。暗殺の任を果たした清三郎は、脱兎のごとく城を駆け下り、追って来た小性を切り捨てて脱出しました。


 直家はこれをいたく喜び、すぐさま兵を派して、城主を殺され士気の上がらぬ竜の口城を落としました。その後、清三郎を元服させ、以後、岡剛介と名乗らせ、後には侍大将としたのです。




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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ーを最初から読む

 先般、布告致した通り、物語の書き付け先をこちらに変えて候。

 物語は全てこちらに書き写す故、方々にはこちらを読んで頂ければ嬉しゅう御座候。

 これからもお引き立てを願い奉り候。

 申状件如

 恐々謹言

                   彦右衛門 花押
 拙者、彦右衛門と申す美作の者。世は下克上真っただ中。拙者も、これより天下布写の志を立て、全国の城を攻め撮る所存にござる。さればまずは当面の本拠地を攻め撮りに行く所存。八幡大菩薩も御照覧あれ、我が激写戦法と韋駄天の術にかかればいかなる城とて落ちぬはなし。ものども、参るぞ!出陣の法螺を吹けい!!

彦右衛門 
 「あら、君達二人だけ?」

義左衛門 
 「あのぅ、そんなにカッコつけても、まだ城も持ってない野武士風情がそんなに兵持ってる訳ないでしょ。」

彦右衛門
 「あ、そうなの。僕てっきり大名の生まれかと思ってたのに、単なる田舎侍だったわけね。ショックぅ、もう止めよかな………。」

義左衛門
 「早ッ!ま、ま、私が軍師を勤めさせて頂きまする故、兵力なんぞは要りません。御心配なく。」

章之進
 「私めが小性を勤めまするぞ。雑用は私が承ります。なんなりとお申し付けを!」


 さて、3人の城撮り物語やいかに………。



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