日本の城  日本の城明禅寺城 備前 八の二
日本の城を写真にて攻め撮るのでござる。おかしな物語と共にいざゆかん戦国無双の城撮り名人の道!
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日本の城を攻め撮れー城撮り物語ー

義左衛門
「幸之助のお陰で無事、三村家親の暗撮に成功致しましたな。ここらで、備前西部に進出の足がかりを築きましょう。旭川の東の明禅寺山に城砦を築いて、金光宗高にプレッシャーを与えるのです。」


彦右衛門
「うむ、早速手勢を向かわせよう。」



 1週間後、



俊丸
「た、大変デブ!明禅寺城が三村方に奪われたデブ!」


彦右衛門
「にゃにゅう?素早い対応じゃのう、これでは金光宗高にプレッシャーをかけるどころではないぞ。家親の跡を継いだ元親と申す者もなかなかのやり手のようじゃ。」


義左衛門
「確かに。で、三村勢の動きはどうじゃ?」


俊丸
「明禅寺城に150人程の手勢を置いて、本国備中に引き返しておるデブ。」


義左衛門
「よし、好機到来!金光宗高を始めとする西備前の豪族共は、三村方とはいえ三村本国からは遠く、援軍もすぐには望めないため心細く思っておりましょう。調略致し味方に引き込んでおいて、三村勢をおびき出し勝手知った備前の地で粉砕してしまうのです。」


彦右衛門
「ふむ、しかし、相手は備中一国を従える強敵。大軍相手の戦となろう。一か八かじゃのう。」


義左衛門
「我が軍は日の出の勢い。しかも、福岡の鍛冶職人共から鉄砲も大量に仕入れておりまする。今度はこれをうまく使い、大敵を各個撃破すればよろしいかと存じまする。」


章之進
「そうと決まれば、早速調略に向かいましょう。黄金色のお菓子をたくさん添えてと……。」


彦右衛門
「お前、いつになくやる気じゃのう。はっ、もしかして、その小判をくすねる気じゃな?お主の御用商人への無駄遣いで、我が軍の軍資金はなしのつぶてじゃぞ!お前にくれてやる小判はもうない!」


章之進
「め、め、め、滅相もない!きちんと渡してきますってば!」

(ちっ、バレちゃったよ……とほほ。)


彦右衛門
「全く油断も隙もない奴じゃ!俊丸、監視役として一緒についていってくれい。」


俊丸
「了解デブ。」



 数日後、



章之進
「調略は成功致しましたぞ!金光宗高、喜んで味方につくと申しておりました。」


義左衛門
「よし、では次の手じゃ!俊丸、金光宗高にこう申し伝えよ。我らが明禅寺城を攻める間に、三村本国に救援を請えとな。その上で、我らとの決戦に際しては軍を3手に分ける策を三村元親に進言せよと伝えるのじゃ。1隊は明禅寺城の救援、1隊は明禅寺城を攻める我らを背後から攻めるよう、最後の1隊は我らの本拠を突くように申すのじゃ。」


俊丸
「で、金光自身はどのように動かすのデブか?」


義左衛門
「最初の1隊の先導役として動けと申せ。明禅寺城の西、三棹山の麓に誘導するのじゃ。」


俊丸
「ではすぐに!」


 ドスドスドス、シュタタタタッ!


彦右衛門
「よし、出陣致す!目指すは明禅寺城じゃ!」



 1日後、



彦右衛門
「よし、これより明禅寺城の攻略に取りかかる。三村の援軍が動くまでは、ゆるゆると攻めておればよいぞ!」


彦右衛門勢
「オオーーーーッ!」



明禅寺城 山の頂上が本丸
北西から明禅寺城を望む



明禅寺砦の将、根矢与七郎
「おお、なんたる大軍じゃ!これでは到底持ちこたえられんぞ!」


同じく、薬師寺弥七郎
「既に本国に救援を請うておる。本国の後詰めが来れば一蹴できようぞ。それまではなんとしても持ちこたえるのじゃ!」



 こうして彦右衛門勢の最初の攻撃が一段落ついた頃、



 ドスドスドス!


俊丸
「ご注進デブ!三村勢、旭川の西一里半(約6キロ)の辛川に着陣!想定通り三手に分かれて進軍中デブ!総軍勢は3万と号しておりまするデブ!」


彦右衛門
「時至れり!者共続け!ここが勝負の分かれ目ぞ!」


 彦右衛門は号令するや、真一文字に明禅寺城に突撃した。


彦右衛門
「ふふふ、我ながら格好いい~!これで間違いなくギャルの人気もアップだな。」


 しかし、彦右衛門勢は休息モードだったので、ちょっと出遅れてしまった。


城兵
「おお、大将がノコノコ1人でやってきおったぞ!それ、弓矢でお出迎えじゃ!」



  ヒュンヒュン、ドスッ、ドスドス!



彦右衛門
「うおおお、危ねぇ!って、あら後ろに誰も着いてきてない!い、いかん、弓矢の的じゃ!逃げなきゃ!うっきゃー!!」


 やや遅れて、


彦右衛門勢
「御館様に続け!遅れを取るな!」


彦右衛門
「ゼハー、ゼハー……。お前ら、もう十分遅れとるがなッ!拙者1人で行かせおってからに!」


章之進
「いや、勝手に叫んで勝手に突撃するから、狂ったのかと……。」


彦右衛門
「狂っとらんわ!馬鹿たれが!危うく死にかけたぞ!」


義左衛門
「まあまあ、喧嘩せずにさっさと攻め込みましょう。この機を逃してはなりません。」



明禅寺城に至る山道
山道



根矢与七郎
「い、いかん!援軍もまだここまで来ておらんのに、支えきれんぞ!」


薬師寺弥七郎
「ああッ!兵が怖じ気づいて逃げ出しておるぞ!我らも引かねば!命あっての物種じゃ。」



明禅寺城 本丸跡
本丸跡



彦右衛門
「深追いはするな!逃げる者は逃がしておけ!幸之助!」


幸之助
「ここにおるんダニ!」


彦右衛門
「お前のしゃべりは気が抜けるのう。せっかく格好ええとこ見せて世の女子達の気を引こうと思っておるのじゃから、もうちょっとマシなしゃべりをするんダニ!あ、移ったじゃないか!」


幸之助
「勝手に真似して怒られても困るダニ。それにさっきの失態でギャルの心は離れてるダニ。」


彦右衛門
「ああ、なんてこったい!って、そんなことより、敗残兵を追いつつ我が軍の精鋭とお主の鉄砲隊を率いて、三棹山に向かえ!敵の第一軍が敗残兵を迎えて混乱したら、三棹山より鉄砲隊の斉射を浴びせて槍ぶすまを作って突撃せよ!」


幸之助
「了解ダニ!」





 その頃、三村軍先手にて、


金光宗高の家来
「御館様、彦右衛門方に尽きましたが、うまく作戦が運ぶのでしょうか?」


金光宗高
「ふふ、うまくいかずともよいのじゃ。我らが三棹山に到達するまでに明禅寺城を落とせぬようでは、この戦は彦右衛門めの負けじゃ。その時には、三村方にそのまま随行して手柄を上げればよいまでよ。」


家来
「おお、そこまで考えてござったか。さすがでござりまする。」


金光宗高
「にゃはははは!そうであろう?」





 予定の通り、三棹山の麓に到着して、


金光宗高
「こちらが三棹山にござりまする。ここを登れば明禅寺城へと至る山道がござりますれば、救援もやすうござりましょう。」


三村軍の先手、庄元祐
「む、あれは我が軍の者ではないか?」


根矢、薬師寺
「おお、庄様!申し訳ござらぬ。明禅寺城は既に落ちてござる。」


庄元祐
「なんと!まことか!では、我らの作戦は、既に崩れたのか?金光殿はいずこじゃ?作戦を変更せねばならんぞ!」


近侍
「何処にもおりませぬぞ!それより敗残兵が合流して、諸軍が動揺いたしおりまする!」




三村の軍兵に扮した俊丸
「負け戦じゃ、負け戦じゃ!明禅寺城は既に落ちたるぞ!彦右衛門方は大軍じゃ!」




庄元祐
「ぬう、誰じゃ大声で!よもや計られたのではあるまいな?」


 その時、三棹山の頂上付近から轟音が鳴り響いた。



   ダダーン!ズダダダーン!!



幸之助
「撃て撃てダニ!狙いは兜をつけた武者と馬ダニ!弾丸と音でビビらすダニ!」


 既に動揺していた先手の庄軍は、さらに混乱し慌てふためき後陣から崩れ始めた。


幸之助
「よしダニ。次は槍襖を作って突っ込むダニ!鉄砲隊はそのまま射撃をしつつゆるゆると前進するダニ!」


 幸之助勢の突撃により庄軍は完全に崩れた。


庄元祐
「ぬうう、不甲斐なき奴らじゃ!我が手の者は、踏みとどまって戦え!突撃じゃ!」


幸之助
「おお、凄い勢いなんダニ!」


義左衛門
「幸之助、助けに参ったぞ!それ、横合いから突きかかれ!」


 横槍を入れられて、さしもの精鋭もたまらず崩れたった。


幸之助
「庄元祐殿、お写真頂戴致すダニ!」


 パシャパシャパシャ!


幸之助
「庄元祐、討ち撮ったダニ!」


義左衛門、幸之助勢
「エイエイオー!!」


義左衛門
「深追いは無用じゃ!まだ残り2隊を殲滅せねばならんぞ!すぐに彦右衛門勢に合流致すのじゃ!」





 その頃、彦右衛門勢


彦右衛門
「敵の中軍がノコノコやってきおったぞ!」


俊丸
「細作の情報では、既に明禅寺城が落ちたのを見て、軍議を開いておるようデブ!」


章之進
「軍議がまとまらぬ間に先手を取って叩きましょうぞ!」


彦右衛門
「よしかかれ、者共!まずは鉄砲隊による一斉射撃じゃ!混乱しおったら、一斉に突撃するぞ!」



 ズダダーン!



中軍、石川久智
「ぬ、早くも攻め寄せよったか!大混乱に陥っておるぞ!」


中島加賀
「旭川の西岸で迎え討とうとしたのに、重臣どもが軍議を乱しおった為に機を逃しましたな……。この老骨の身は惜しくござらぬ、拙者が食い止める間に兵を引き、立て直されよ!」


章之進
「おお、中島加賀殿とお見受け致した!お写真頂戴仕る!」


 パシャパシャパシャッ!


章之進
「中島加賀、討ち撮ったり!」


石川久智
「くっ、済まぬ。引け引けい!」


章之進
「追撃じゃ!追え追えー!」


 石川勢は一旦引いて体勢を整え、反撃に出た。


石川久智
「先程の戦の雪辱を果たすのじゃ!一気に押し返せい!!」


石川勢
「オオーーーー!」


章之進
「げっ!しまったしまった島倉千代子!」


章之進勢
「章之進様、ここで島木ジョージは寒すぎます!」


 章之進勢の意気は消沈した……。


章之進
「く、崩れるぅ~!お助けぇ~!」


石川久智
「追うな、奴らの二の舞いぞ!一旦兵を引き立て直すのじゃ!」


彦右衛門
「全く、いつもながら見事なハマりっぷりじゃのう、章之進!全軍深追いは止めよ!一旦明禅寺砦の近く、小丸山に登って休息致す!物見は監視を怠るな!」





 その頃、三村元親本隊は明禅寺城から立ちのぼる煙を見て動揺していた。


三村軍の侍
「報告!明禅寺城は既に落ちてござりまする!先手、中軍共に既に敗走致しおりまする!」


三村元親
「ぬうう、なんと不甲斐ない!せめて我らだけでも一戦交えて葬ってくれる。魂を抜かれたと一気に老け込まれた父上の敵討ちじゃ!」


近侍
「御館様!既に、我が軍の後陣は逃げ始めてござりまするぞ!」


三村元親
「ええい、譜代の衆だけで一戦交えるのじゃ!かえって足手まといが消えてくれて好都合じゃ!」





彦右衛門
「ふふ、やって来たな!各個撃破の作戦は大成功じゃ。者共、ここが正念場じゃ!今一度力を出してくれい!まずは砦を降りて陣を敷くぞ!章之進勢を先手として陣を固めよ!」


三村元親
「ぬ、とうとう見つけたぞ、彦右衛門め!父上の仇じゃ!それ一気に攻めかけよ!」


章之進
「いやーーーっ!あの人、目がおっかないってばよ!」


 復讐の意気上がる三村勢はたちまち章之進勢を切り崩し、彦右衛門勢本隊に迫った。


義左衛門
「よし、今じゃ!両翼の義左衛門隊と幸之助隊は両側面に展開し、横槍を入れよ!」


幸之助
「鉄砲隊!一斉射撃の後、任意に射撃を続けるダニ!槍隊は一斉射撃が終わったら槍襖を作って突っ込むダニ!」


 三村の精鋭といえども、三方向から攻撃を受けては持ちこたえようはずもなかった。


三村元親
「ええい、とどまれい!とどまらんか!」


近侍
「ここはお引きなされ、雪辱を期しましょう!」


三村元親
「ぬうう、こうなったらここで討死してくれるわ!」


近侍
「情けなき振る舞いにござりまする!何とぞ、引いて下さりませ!」


三村元親
「ぬうう、彦右衛門め!覚えておれよ!」


彦右衛門
「深追い致すな!大勝利じゃ、深追いして無駄に命を落とすまいぞ!」


義左衛門
「勝鬨をあげよ!」


彦右衛門勢
「エイエイオオーーーー!」


 こうして彦右衛門勢は、備前から三村の勢力を駆逐することに成功したのであった。





章之進
「あんのぅ、私の役目ってば一体?」


彦右衛門
「うん、もちろん一番最初にぶつかられて崩れること!」


章之進
「ああ、やっぱり人をダシにする作戦だったんですね!」


義左衛門
「まあまあ、お役目ご苦労でござった。見事な負けっぷりでしたぞ。」


章之進
「むうう、ええ加減にしてねん!」


彦右衛門
「城内の軍資金をちょろまかしておる罰じゃ!」




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