章之進
「ゼハーゼハー!死に物狂いで逃げ出して来ましたが、一乗谷は火の海ですぞ!」
彦右衛門
「今回もまた労多くして、得るものなしだったのう。」
俊丸
そしらぬ顔で、
「まあまあ、皆命が助かっただけでも良かったデブ。」
幸之助
「その通りダニ。しかし、このような奸計を用いるとは、朝倉義景め、放っておくわけにはいかぬダニ。」
義左衛門
「うむ、そのことじゃが、朝倉景鏡は一門衆にもかかわらず、義景の煮え切らぬ采配振りに愛想をつかしておるようじゃ。俊丸の情報によれば、景鏡が自分の領地に義景をかくまっておるとのこと。寝返りをもちかけてみれば面白うござる。」
彦右衛門
「では早速俊丸に動いてもらうことに致そう。」
俊丸
「了解デブ!」
(うーん、拙者の失火で思わぬことになったデブ。ま、いっか!)
数日後、
俊丸
「朝倉景鏡殿を寝返らせることに成功したデブ!ついでに、景鏡殿の手勢と共に朝倉義景の居所へ行き、自撮させたデブ!」
義左衛門
「おお、でかした!これで越前はひとまず安泰にござりまするな。」
彦右衛門
「うむ、しかし100年に渡る栄華も滅びれば一瞬の事じゃのう。我らも人ごとではないぞ。」
幸之助
「確かに、その通りダニ。しかし、栄えればやがて滅びる。いつまでも良い時は続かないんダニ。我らもゆっくりと領土を拡張して、ゆっくりと治めていけばいいんダニ。」
章之進
「良き事はかたつむりの速度で進む、でござるな。」
俊丸
「お、章之進殿がまともな事を言ったデブ!でも、その格言は天竺のガンジーさんじゃないデブか。」
彦右衛門
「どこもかしこも、しっちゃかめっちゃか……。」
義左衛門
「まあまあ、これからはあっちゃこっちゃしますから、もっともっとしっちゃかめっちゃかですぞ。」
彦右衛門
「そりゃそうだね。日本全国のお城の攻め撮りを大目標にしてるんだからねぇ。しかし、物語にするのが大変だぞ。」
幸之助
「それは彦右衛門様のお仕事ダニから、我々は関知しないダニ。そんな内情は隠しておくダニ。武士は食わねど高楊枝、外は虎の皮、内は犬の皮ダニ。」
俊丸
「今度は武士道の『葉隠』デブか。今回は皆の空っぽの教養から、これしかないというものを聞いてるようデブ。」
章之進・幸之助
「空っぽなのは、お前の頭じゃ!今回の火事、お主のおらぬ間に調べてみたら、お主の寝所から火が出ておるではないか!」
俊丸
「げ、ばれてたデブ〜!」
義左衛門
「あ、また逃げ出した。我々も撤収いたしましょう!」
彦右衛門
「よし、皆の者、撤収じゃ!!」
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