義左衛門
「さて、それでは後藤勝基の立て籠る三星城の攻略に取りかかりましょう!って、あら、何この弛んだ空気は!?」
彦右衛門
「湯当たりしたぁ〜。ホゲホゲホゲ。」
章之進
「混浴かと思って、ずーっと待ってたのにぃ〜!」
幸之助
「いつまで経っても髪が生えてこないダニ。」
俊丸
「食べ過ぎたデブ。く、苦しいデブ。」
義左衛門
「あっきれたぁ〜!いかな大軍とはいえ、油断すると寝首をかかれますぞ!」
彦右衛門
「そうだな、士気を引き締めねばならんのう。よし、全軍を北へ進めて一気に三星城を攻め撮ることと致そう。林野城を通過し北へ抜けて、梶並川と滝川の北へ布陣致す。」
義左衛門
「では、すぐに移動にとりかかれぃ!」
彦右衛門勢
「へ〜い!」

義左衛門
「さあ、布陣が終わりました。あれなる山一帯が三星城でござる。」
彦右衛門
「むう、3つの峰を城塞にしておるのか。山麓にも館を構えて、かなりの兵が立て籠っておるようではないか!」
章之進
「眺めていてもラチがあきませぬ。されば、まずは拙者がひと当てかましてきましょうぞ。」
彦右衛門
「いつになくやる気じゃのう。温泉でのリフレッシュが効いたかな。よし、行ってもらうと致そう。」
章之進
「章之進隊は前進!」
章之進隊が前進して三星城の北に流れる滝川の畔にさしかかると、川で水浴びをしている武者が見えた。
章之進
「お、あれに見えるは城方の名のある武将に違いないぞ!油断致しおる今がチャンスじゃ、寄せて討ち撮れ!」
章之進隊の侍
「相変わらずの姑息な作戦ですな!やりまっせ〜!」
こうして近づいてみると、武者はすぐさま城に取って返し、鎧をつけて出てきた。
馬場職家
「誰かと思えば、いつぞや砥石城で世話になった奴ではないか。あの時の借りを返さねばのう。」
章之進
「ゲッ!その顔は、砥石城の岩法師!」
馬場職家
「ほっほう、覚えておったか。今はちょいと名を改めて馬場次郎四郎じゃがのう。大軍で囲んでええ気になっとるようじゃが、調子に乗っとると口に指突っ込んで奥歯ガタガタいわしたるどぅ、コラ!」
馬場はそう叫ぶと章之進隊の兵と槍で渡り合い、たちまちのうちに何人かを突き伏せた。次郎四郎のあまりの勇敢さに、章之進隊は攻めあぐね、遠巻きにして眺めるしかなかった。
章之進
「相変わらずの猛将振りじゃのう。しかし、我が軍はあの時と違い大軍を率いるまでになった。こやつ一人くらいの働きでは崩せんわ。バーカバーカ!」
馬場職家
「ふん、近づいてもこれんか!しかし、大軍よのう。あまり深追いしても囲まれて形勢が悪くなるばかりじゃ。今日は引き揚げるぞ!」
こうして馬場次郎四郎は、追いすがる章之進隊の兵を斬り払いつつ、三星城へ引き揚げていった。
章之進
「ふん、今日のところはこれくらいで勘弁してやるか!」
(あー、怖かったぁ!)
章之進隊の侍
「章之進様、あのぅ、足がカクカク震えてるんですけど?」
章之進
「む、武者震いじゃ!気にするな!」
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