伊予国大島、能島村上水軍軍議の場
村上武吉
「すると見たこともないような大筒を持っておったと申すのじゃな。」
村上吉充
「そうなのじゃ。あのような巨大な船も大筒も見たことがないわ。」
村上武吉
「しかし、その砲撃でやられた船はないのであろう?」
村上吉充
「うむ、あまりの迫力に兵が怖じ気づいてのう。」
村上武吉
「よし、八幡大菩薩の御加護があるゆえ、奴らの弾は当たらんと兵達に申し伝えよ。現に先の海戦では弾は一発も当たってないじゃろうとな。次の海戦では近接戦に持ち込み、焙烙火矢で一気に叩いてくれる。」
村上元吉
「父上、彦右衛門めの船団が参りましたぞ!」
村上景親(かげちか)
「我らも出て決戦に持ち込みましょう!」
村上武吉
「よし、船を出せ!全軍出撃じゃ!」
一方、こちらは彦右衛門軍
章之進
「十枡のおかげで、楽な戦になりそうじゃのう。この戦艦大和があれば、村上水軍なぞはおちゃのこさいさいじゃ!」
十枡
「もっともっと褒めといて損はないんだナ!」
俊丸
「お、どうやら能島村上水軍が現れたようデブ!」
彦右衛門
「因島とも合流して大した数になっておるのう。しかし、彦右衛門水軍にかなうものなし。今度も蹴散らしてやるかのう。にゃははははは!」
ゴツッ!
彦右衛門
「いったぁ!後頭部が後頭部が、ふおおおおおお!」
章之進
「彦右衛門様、ふんぞり返るのはいいですが、後ろには気を付けなされ!それにここは船上にて、あまり反り返ると船から落ちますぞ!」
こうして第二次瀬戸内海海戦の火蓋が、今まさに切って落とされようとしていた……。
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