彦右衛門
「よし、まずは島の本拠地を抑えよ!」
義左衛門
「浜に船をつけてなだれ込め!」

右の小島が能島城跡である。中央の山がカレイ山。左の街は大島の宮窪で、能島村上水軍の本拠地があった場所である(周辺地図)。


瀬戸内海の小さな島を城砦として使っている。左の島が能島、右の島が鯛崎島である。鯛崎島にも出城が築かれていた。
宮窪の本拠地とこの能島城で海上交通を抑え、見慣れぬ船が来ると通行料を要求していたものと考えられる。
下に昔の絵図(村上水軍博物館)を載せておくので、上の写真と比較されたい。

俊丸
「彦右衛門様!村上武吉以下、能島城に立て籠りおる様子デブ!」
彦右衛門
「十枡、海上を封鎖し、能島城を囲むのじゃ!」
十枡
「ここらは海流が激しくて、完全封鎖は難しいんだナ。向かいの島にも兵を派して、遠巻きに囲んでしまうんだナ。」
義左衛門
「あの程度の小城なれば、糧食も十分ではありますまい。恐らく、城を枕に自撮を遂げる覚悟かと。」
彦右衛門
「むう、能島村上の自由を尊ぶ海賊らしさは好きじゃ。囲みを解いて、退去させてやるわけにはいかんかのう。」
義左衛門
「この本拠地さえ奪えば、村上武吉は毛利家を頼って落ち延びるしかありますまい。先々の強敵になるやもしれませぬが……。」
章之進
「企画が面白くなるから、やれってことでしょ?」
義左衛門
「ま、そういうことですな。」
十枡
「では、西の囲みを解いて、退去させるヨ。」
村上武吉
「む、西の囲みを解きよったぞ!」
村上吉充
「逃がしてくれるようじゃのう。」
村上武吉
「ならば毛利を頼って落ち延びよう。いずれ雪辱の機会もあろうというもの。彦右衛門め、今回はまんまとしてやられたが、覚えておれよ!」
章之進
「おお、因島家と能島家の小舟が出ますぞ。」
彦右衛門
「よし、能島城を乗っ撮れ!」


彦右衛門
「能島村上水軍攻め撮ったり!」
彦右衛門勢
「エイエイオー!」
章之進
「あのう、威勢よくまとめられたのはいいのですが、城の中の様子なんかは……?」
彦右衛門
ギクッ!
「いや、別にここで公表しなくてもよかろ。」
章之進
「またまたぁ、そんなことおっしゃらずに。」
彦右衛門
「いやね、渡れそうだったんだけど、定期便とか出てなくて、船出してもらうのもお金がかかりそうなんで、行ってないの……。」
章之進
「ちゃんと行きましょうよ〜!」
彦右衛門
「うるへぇ!村上水軍博物館に行って、カレイ山にも登ってたら時間がなくなったんだよ!」
章之進
「えー、一応、能島城跡にも行けるとは思うのですが、本当に行けるかは分かりません。興味があれば、島の人に聞いて渡してもらうといいでしょう。」
おちまい。
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