日本の城  日本の城
日本の城を写真にて攻め撮るのでござる。おかしな物語と共にいざゆかん戦国無双の城撮り名人の道!
日本の城を攻め撮れ!ー城撮り物語ー

 こうして、彦右衛門軍は引き揚げを開始することとなった。兵を引き揚げ居城に着いてから幾日かが過ぎて、俊丸から報告が入った。


俊丸
「彦右衛門様!三星城に動きが見えましたデブ!馬場次郎四郎が役目は果たしたと、城を出てござりまするデブ!」


彦右衛門
「よし、今じゃ!全軍出発!再び三星城に押し寄せるのじゃ!」


 彦右衛門軍はすぐさま出陣準備を整え、再び三星城に迫ることとなった。


彦右衛門
「先発隊は章之進の軍勢じゃ。すぐに出立致せ!続いて幸之助の軍勢も出発!本隊はこれに続くぞ!」


 こうして、先発隊の章之進の軍勢が三星城にたどり着き、城方の兵と戦端を開いた頃、幸之助隊も後方に着陣し、次々と部隊を繰り出した。






 しかし、この時既に城方は別働隊を組織して、山間に兵を伏せていた。


後藤河内
「ふん、また懲りずにやってきおったか。我ら別働隊の存在にも気付いておらぬようじゃのう。」


小堀備前
「間抜けにも我らの真正面に背中をさらしておるわ。そろそろ突撃してやるかのう。」


下山半内
「よし、かかろう!」


難波利介
「よし、いくぞッ!」


伏兵
「うおおおおおっ!」


 背後から不意を突かれた幸之助隊は、あっという間に突き崩された。


幸之助
「うおっ!何ダニ?どこからわいて出たダニか!」


後藤河内
「敵方の大将とお見受けした。御首を頂戴致す!」


幸之助隊の兵
「幸之助様、危ない!ここはお引きなされ!」


幸之助
「すまんダニ!全軍、引け引け!」


 その頃、調子に乗って三星城に攻め寄せていた章之進隊、


章之進
「おらおらおら!攻めろ攻めろ!彦右衛門様の本隊が来る前に攻め撮ってしまうのじゃ!今回は馬場のアホウもおらんしのう、ニャハハハハ!」


章之進隊の兵
「あらぁん、章之進様、ちょっと後方の様子がおかしいですぞ!」


章之進
「あ、あれぇ、幸之助が来ておるはずではないのか?旗が違うぞ!最近、使い出した発毛剤や育毛剤の効果を高める薬用シャンプー・スカルプDの旗じゃな〜い!」


後藤河内
「よーし、城方と呼応して挟み撃ちに致すぞ!全軍かかれぃ!」


章之進
「ゲゲッ!困った困ったコマドリ姉妹!」


章之進隊の侍
「ぐえ〜、頼みますから島木ジョージは止めて下され!」


 すっかり意気消沈した章之進隊も、命からがら南の湯郷村まで退路を切り開いて退いた。


幸之助
「章之進!無事だったダニか?」


章之進
「無事じゃねぇよ!危うく草深い戦国の田舎町で首をさらされるところじゃったぞ!」


幸之助
「城方は準備万端のようダニ。馬場がいなくなっても、戦意は衰えておらんダニ。」


章之進
「こうなったら彦右衛門様の本隊を待つしかあるまい。また義左衛門軍師殿が策を練るであろ。それまでは、ここの温泉で傷の養生じゃ。」


幸之助
「そうするダニ。じゃあ、新たに作ったこの旗を立てといてと……『抜け毛、薄毛はもう嫌だ!東急ハンズ2005年度「ヘアケア部門第1位」スカルプD』。」


章之進
「お主の旗には何か悲壮感が漂っておるのう………。」


 こうして、先発隊はからくも窮地を脱し、後続の本隊を待つこととなった。


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日本の城を攻め撮れ!ー城撮り物語ー

義左衛門
「どうやら、またしても馬場岩法師が現れたようにございますぞ。」


彦右衛門
「今は馬場次郎四郎と名乗っておるとか、厄介な存在じゃのう。どうする?力攻めもまずかろう。」


義左衛門
「そうでござりますなぁ。とりあえずは、遠巻きにして様子を見るしかありますまい。」


彦右衛門
「しかし、芸もなく眺めておるのも癪に障るのう。よし、前衛の章之進隊にこの矢文を城中に射るよう伝令を出せ!」


近侍
「はっ!」


 こうして一通の矢文が城中に射ち込まれた。






後藤勝基
「寄せ手の軍勢から矢文が射ち込まれたとか、どら見せてみい。」


『勝つ基は馬場のみなりけり三星はくっさい臭いに鼻曲がりたり』


馬場職家
「むう、遠巻きにしおって攻めかけてこんと思ったら、こんなしょうもない嫌がらせを!勝つための要因と勝基殿の名前をひっかけ、拙者の名が馬場であるのを、ババ(う○こ)と引っ掛けておるのでしょう。つまり、お前のとこの三星にはう○こしかなくって、臭い臭いということですかな。馬鹿にしよって!あら、後藤殿?」


後藤勝基
「ぎゃははははは!」


「いや、彦右衛門めもなかなか笑わしよるやないかい!」


馬場職家
「いや、そこは笑うとこじゃなくて!拙者、わざわざ宇喜田直家殿の命令でここまで出張ってきておるのに、なんという態度!」


後藤勝基
「おお、失礼した。こんなものを射ち込まれては、こちらも黙っておれん。よし、この矢文を射返せ!」


 こうして、三星城からも矢文が彦右衛門陣営に射ち込まれた。






章之進
「彦右衛門様、矢文が射ち込まれましたぞ!」


彦右衛門
「どらどら。」


『ひこひこと弱虫兵卒泣きにけりゲイハゲデブと阿呆の軍勢』


彦右衛門
「ぬ、『ひこひこ』とは、引こう引こうをもじりおったか!」


章之進
「うまい!って、そこのゲイというのは、拙者のことでござるか!」


幸之助
「ハゲというのは拙者ダニ!」


俊丸
「デブは拙者デブか!」


一同
「馬鹿にしくさって!」


 このようなアホウなやりとりで数日が過ぎた。


義左衛門
「彦右衛門殿、ここは一旦引いて、再度攻め直すことと致しましょう。城内には馬場を始め勇将数多く、士気も高い。まずは引いたとみせて、馬場が引き揚げるのを待ち、再度攻め直すのです。」


彦右衛門
「そうじゃのう。いかな大軍とはいえ、迂闊に力攻めを致せば手痛い反撃を喰らうは必定。よし、一旦南進して引き揚げのフリを致す。俊丸は三星城中の様子を逐次報告すること。」


俊丸
「かしこまったデブ!」


 こうして彦右衛門軍は、一旦囲みを解き、南下することとなった。


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義左衛門
「さて、それでは後藤勝基の立て籠る三星城の攻略に取りかかりましょう!って、あら、何この弛んだ空気は!?」


彦右衛門
「湯当たりしたぁ〜。ホゲホゲホゲ。」


章之進
「混浴かと思って、ずーっと待ってたのにぃ〜!」


幸之助
「いつまで経っても髪が生えてこないダニ。」


俊丸
「食べ過ぎたデブ。く、苦しいデブ。」


義左衛門
「あっきれたぁ〜!いかな大軍とはいえ、油断すると寝首をかかれますぞ!」


彦右衛門
「そうだな、士気を引き締めねばならんのう。よし、全軍を北へ進めて一気に三星城を攻め撮ることと致そう。林野城を通過し北へ抜けて、梶並川と滝川の北へ布陣致す。」


義左衛門
「では、すぐに移動にとりかかれぃ!」


彦右衛門勢
「へ〜い!」






三星城を北から望む


義左衛門
「さあ、布陣が終わりました。あれなる山一帯が三星城でござる。」


彦右衛門
「むう、3つの峰を城塞にしておるのか。山麓にも館を構えて、かなりの兵が立て籠っておるようではないか!」


章之進
「眺めていてもラチがあきませぬ。されば、まずは拙者がひと当てかましてきましょうぞ。」


彦右衛門
「いつになくやる気じゃのう。温泉でのリフレッシュが効いたかな。よし、行ってもらうと致そう。」


章之進
「章之進隊は前進!」






 章之進隊が前進して三星城の北に流れる滝川の畔にさしかかると、川で水浴びをしている武者が見えた。


章之進
「お、あれに見えるは城方の名のある武将に違いないぞ!油断致しおる今がチャンスじゃ、寄せて討ち撮れ!」


章之進隊の侍
「相変わらずの姑息な作戦ですな!やりまっせ〜!」


 こうして近づいてみると、武者はすぐさま城に取って返し、鎧をつけて出てきた。


馬場職家
「誰かと思えば、いつぞや砥石城で世話になった奴ではないか。あの時の借りを返さねばのう。」


章之進
「ゲッ!その顔は、砥石城の岩法師!」


馬場職家
「ほっほう、覚えておったか。今はちょいと名を改めて馬場次郎四郎じゃがのう。大軍で囲んでええ気になっとるようじゃが、調子に乗っとると口に指突っ込んで奥歯ガタガタいわしたるどぅ、コラ!


 馬場はそう叫ぶと章之進隊の兵と槍で渡り合い、たちまちのうちに何人かを突き伏せた。次郎四郎のあまりの勇敢さに、章之進隊は攻めあぐね、遠巻きにして眺めるしかなかった。


章之進
「相変わらずの猛将振りじゃのう。しかし、我が軍はあの時と違い大軍を率いるまでになった。こやつ一人くらいの働きでは崩せんわ。バーカバーカ!」


馬場職家
「ふん、近づいてもこれんか!しかし、大軍よのう。あまり深追いしても囲まれて形勢が悪くなるばかりじゃ。今日は引き揚げるぞ!」


 こうして馬場次郎四郎は、追いすがる章之進隊の兵を斬り払いつつ、三星城へ引き揚げていった。


章之進
「ふん、今日のところはこれくらいで勘弁してやるか!」


(あー、怖かったぁ!)


章之進隊の侍
「章之進様、あのぅ、足がカクカク震えてるんですけど?」


章之進
「む、武者震いじゃ!気にするな!」


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<林野城(倉敷城)>


 林野城は三星城と梶並川を挟んで対岸に在り、共に要害の地にあって美作東部の拠点となった城である。 梶並川の東に林野城、西に三星城がある。林野城の南側には吉野川が流れており、梶並川と合流している。


 北と西を梶並川、南を吉野川に囲まれ、東側は峰が連なっている。標高250メートル、比高170メートルの山上、東西に伸びた稜線に沿って三の丸、二の丸、本丸が連郭式に配置され、南北は急峻な崖によって守られている。


 城の歴史は古く、鎌倉時代には城が築かれており、林野城と呼ばれていたようである。その後、倉敷城とも呼ばれるようになる。


 時代が下って14世紀中頃・南北朝時代、動乱の最中、三星城に後藤氏が地頭職を与えられて入城する。この頃、林野城にも後藤一族が在城していたようである。


 その後、北朝方の足利幕府で将軍尊氏と弟の直義が対立し、観応の擾乱が始まる。この争いは2代将軍義詮(よしあきら)と直冬(ただふゆ)(尊氏の庶子で直義の養子)に引き継がれ、直冬は南朝方に帰順する。


 後藤氏は美作守護で将軍方の赤松氏についていたが、康安元年(1361)、直冬に属していた山陰の山名時氏が美作に侵攻し、後藤氏は山名氏に降った。この時に三星城と共に林野城も落城したと『太平記』に記されている。


 この後、めまぐるしい勢力交替を経て、美作には出雲の尼子氏の勢力が浸透し始め、天文13年(1544)に後藤勝基もその傘下に入った。 この時から林野城には、尼子の武将、川副久盛(かわぞえひさもり)が入城した。


 尼子氏の勢力が毛利氏のために衰えると、後藤勝基は備前の浦上氏と結んで林野城を攻めたが、落とせずに小競り合いを繰り返した。


 その後、永禄8年(1565)に尼子氏の本拠が毛利氏に包囲されるに及び、川副久盛は出雲に引き揚げ、林野城には浦上氏に従う江見氏が入城することとなった。


 天正7年(1579)、宇喜田直家が後藤勝基を攻撃した際に、城主の江見市之丞は後藤方について戦い、鷹巣城で討死した。


 その後、宇喜田軍により林野城も三星城と相前後して落城し、宇喜多直家の家臣、片岡土佐守らが城番として在城した。


 関ヶ原の後、小早川秀秋が岡山城に入城すると、その家臣、稲葉通政(正成とも、徳川三代将軍家光の乳母、春日局の夫である)が在城した時期もあった。


 小早川家の断絶後は、美作に織田信長の小性、森蘭丸の弟である森忠政が入国。林野城は廃城となり山の麓に家老の居館が置かれた。


 山麓には安養寺がある。慶長年間に建立された古寺で、本尊の木造十一面観音像は国指定重要文化財である。因みに、この十一面観音というのが、阿修羅道において衆生を救う観音様である。


安養寺庭園


 この安養寺には、二条城の二の丸庭園を造ったことでも有名な茶人大名・小堀遠州公作庭と言われる庭園もある。


 林野城は美作の拠点として、信長の野望iconで登場することがあるが、むしろ拠点となるべきは後藤氏が在城し、三村軍、宇喜田軍との戦いの場となった三星城の方である。


 ついでに言うなら、三星城も美作東部の拠点に過ぎず、本来なら宇喜田直家から美作経略を任されていた花房職之が在城していた荒神山城の方が、美作の拠点にはふさわしいかもしれない。


 いやいや、毛利との攻防戦を演じた岩屋城の方かも………要するに、美作はこれといった勢力がないために、どこを拠点とすべきか分からんのかも(笑)。


 でも、林野城ではないでしょう、間違いなく。


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彦右衛門
「だっしゃぁーーー!攻めろ攻めろ!」


幸之助
「うおおお!温泉ダニ!ハゲを治すダニ!!」


↑ 注、ハゲは治りません。


章之進
「若いお姉ちゃんを呼んで混浴じゃあ!」


↑ 注、ここには混浴はなかったと思います。近くにならあったと思いますが、若いお姉ちゃんが来るかは不明。


俊丸
「ふおおお、美味い温泉料理を食うんじゃぁ!!」


後藤方本丸守備兵
「な、な、何じゃ何じゃ?この鬼のような猛攻撃は!?」


「しかも、こいつらの目!欲の権化じゃ!」


「引け引け!三星城に引いて本隊と合流するのじゃ!」


彦右衛門
「それ、今じゃ!本丸を攻め撮れい!!」


彦右衛門勢
「うおおおおおおおお!」


本丸跡

本丸南端 縄張り図の現在位置の場所


本丸主要部

本丸主郭部跡


井戸のある曲輪

本丸最北端の曲輪

 倉敷城とは林野城の別名である。左側には井戸跡が見える。本丸は尾根伝いに細長く広がっている。両側は断崖となっており、守りは非常に堅い。


井戸跡

本丸の井戸跡


 目出たく落城!


彦右衛門
「よっしゃぁ!林野城攻め撮ったり!」


彦右衛門勢
「エイエイオーー!」


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