日本の城  日本の城
日本の城を写真にて攻め撮るのでござる。おかしな物語と共にいざゆかん戦国無双の城撮り名人の道!
日本の城を攻め撮れ!ー城撮り物語ー

義左衛門
 「さあ、本隊が休息している間に、別働隊を動かしておこう。搦め手口から攻め撮って参るぞ!二の丸にて本隊と合流致す!」


別働隊
 「オオーッ!」


搦め手口
搦め手口
 登って右に折れれば、弾正丸に至る。搦め手とは城の裏側という意味で、大手の反対の言葉。入り口を屈折させた典型的な喰違い虎口であり、三方から横矢がかかり敵方の侵入を阻む。因みに、名護屋城にはこの他に、水手口、山里口、船手口の計5つの出入口がある。


義左衛門
 「それにしても、何たる堅い守りじゃ。まともに来ておったら、攻め撮るのに何年かかるか分からぬぞ。」


彦右衛門
 「おお、義左衛門!ご苦労であった。こちらは休養十分じゃ。そちは一旦休んでおれ。本丸までは本隊で作業を行うぞ!」


二の丸跡
二の丸跡
 本丸の西側に位置し、東西50M、南北100Mをゆうに超える広大な曲輪。


二の丸合坂
二の丸合坂
 石塁上に登るための合坂と呼ばれる向かい合った石段が多用されている。これは多数の兵員の石塁上への移動を素早く行うためのものである。


彦右衛門
 「二の丸も広いのう。逐一破却してまわるのは、かなりの大変だぞ!」


幸之助
 「しかし、こんなへんぴな所に立てこもられて一揆でも起こされたら、手の出しようがござらぬダニ。一揆ならずとも、地方豪族が離反致せば難儀な戦となるは必定ダニ。今のうちに手を打っておくんダニ。」


彦右衛門
 「しかし、章之進と俊丸は生き生きしておるのう。」


幸之助
 「もう破壊するのが楽しくて仕方ないみたいダニ。」


章之進
 「オラオラオラ!根性いれたらんかぁ!このデブ城がぁ!」


俊丸
 「デブデブ言ってんじゃねぇ!このダメ城が!オラオラオラ!」


彦右衛門
 「うーん、あいつら互いにけなしあっておるだけじゃないかいな?」


幸之助
 「彦右衛門様、あらかた完了致しました故、本丸天守閣の下を守る遊撃丸に参りましょう!」


遊撃丸
遊撃丸
 本丸天守北西に突出した曲輪。50M四方程の大きさである。外郭に対してむき出しになった天守を守るための曲輪であろう。


彦右衛門
 「ここも広い!全く馬鹿でかい城じゃ!こんなもん造って、朝鮮出兵も失敗したのではえらい大損じゃのう。」


章之進
 「全くでござる。太閤だけに大功をたてようと焦ったのでござりましょう!」


一同
 「………………。ささ、仕事仕事。」


水手曲輪
水手曲輪
 本丸北側に位置する方形の曲輪。名護屋城は水の便が悪いため、本丸内に降った雨水が流れ込んでここに貯水されるようになっていたと伝わる。


彦右衛門
 「水手曲輪も破却しておけ!水に困れば、ここへの籠城もかなうまい。」


天守台
遊撃丸から天守台を望む

彦右衛門
 「いよいよ本丸にかかるぞ!」


彦右衛門勢
 「オオーッ!」




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日本の城を攻め撮れ!ー城撮り物語ー

義左衛門
 「さあ、いよいよ県外へ遠征ですぞ!」


彦右衛門
 「おお、やっとやっと県外か!地域情報みたいな物語から、ようやく脱出じゃのう。」


章之進
 「いやー、このまま県内だけの攻略で終わってしまうのかと思ってましたよ。」


彦右衛門
 「なかなか遠くまで攻め撮りに行く時間と金がないのぢゃ!」


俊丸
 「ここでそんな内情を吐露してもどうしようもないデブ。」


義左衛門
 「とにかく参りましょう!目的地は肥前の国、名護屋城!」


彦右衛門
 「何?そこって、天下人の豊臣秀吉さんの城じゃないの?うちの軍勢じゃ攻略はとても無理よ。」


義左衛門
 「大丈夫!今は兵も引き揚げて、手薄になっておりますから、ちょちょいのちょいでございますぞ!」


彦右衛門
 「ならば参ろう!あ、韋駄天の術!よっこいよっこいよっこいしょ!」


彦右衛門軍勢
 「よっこいしょうなん(横井小楠)、肥後藩士!攘夷で暗殺、困ったね!」





章之進
 「いやー!速いっすね、新幹線!」


幸之助
 「くぉうら!シレっと内情を漏らすんじゃないダニ!」


章之進
 「でも、新幹線の後は面倒臭いっすね。ローカル線で唐津駅まで行って、そこからバスかぁ……遠いし、不便だし、こんな所に城なんか築いて……。」


幸之助
 「だから現代の事情をペラペラしゃべるんじゃないダニ!」





章之進
 「あ、見えた見えた!で、デカッ!」


彦右衛門
 「えーと、もう戦国に戻っているのかな?よっしゃ到着!確かに、これは巨城じゃな。で、軍師殿、どう攻め撮りますかな?」


義左衛門
 「今は番兵も多くないでしょうから、喚声を上げてビビらせましょう。ここは太閤秀吉が、朝鮮出兵のために築いた城です。出兵の方は大失敗のようです。今後、近隣の諸国のご迷惑にならぬようにぶち壊しておきましょう。」


彦右衛門
 「了解!では、皆の衆喚声を上げて番兵を追い払った後は、各個に城破り作業開始!」



エイエイオー!



彦右衛門
 「お、番兵共が逃げ出して行くぞ!それかかれ!」


俊丸
 「早速、城の縄張りを手に入れたデブ!やはり半端な城じゃないデブよ。」

名護屋城 縄張り
写真は拡大します

章之進
 「もう大手門からして半端じゃないっすね。こんな規模の城は見たことがないですよ。しかも、周りにも陣屋がいっぱい立ち並んでるし。」


義左衛門
 「日本全国の大小名がこぞって集まってきたのじゃ。常時20万人もの人数が滞在しておって、一時は京、大坂に匹敵するような九州史上空前の巨大都市が出現したというぞ。」


駐車場から東出丸と三の丸の石垣を望む
駐車場から東出丸(写真右)と三の丸(後方)を望む

大手口
大手口
 城の正面入口といわれており、ここから南の唐津に向かって「太閤道」と呼ばれる道が伸びている。

東出丸跡
東出丸跡
 東方に張り出した長方形の曲輪で、大手口、三の丸警護のための侍詰所があったと推定される。別名、「千人枡」(せんにんます)とも呼ばれる。


幸之助
 「とりあえず、大手口と東出丸は破却完了ダニ。しかし、もの凄い規模ダニ。さすが天下人。この先もこんな城を相手にするダニか?これで立てこもられたら、兵力がいくらあっても足りんダニ。」


彦右衛門
 「また兵を募らねばならんのう。それより急ごう。まごまごして戦になったら大変じゃ。鬼の居ぬ間の洗濯、洗濯。」


章之進
 「今回はコソ泥みたいで、情けないっす!」


義左衛門
 「言うな言うな。地方の小さな城撮りとは訳が違うからのう。」


三の丸
三の丸跡
 東西34間(68M)南北62間(124M)の規模を誇る、本丸の一段下に設けられた曲輪。本丸警護の侍が詰めていたと推定される。


義左衛門
 「われらの小城とは訳が違いますな。ここも広い。」


彦右衛門
 「朝鮮はおろか唐入りまでもにらんだ城だからのう。われらもさっさと城を攻め撮って、天下人にならねばならんぞ。待っておれよ、信長、秀吉、家康!」


章之進
 はなくそほーじほーじ、
 「今回、留守を狙った割には言うことが大きいっすねぇ。」


彦右衛門
 「やかあしゃあ!壊してる最中も秀吉の軍勢が現れぬかとビクビクもんじゃぞ!少しは空元気を出しておかねばやっとれるかぁ!」


章之進
 「あ、本当だ!足腰がカクカクいうとる!」


彦右衛門
 「む、武者震い武者震い!」


三の丸櫓台
三の丸櫓台
 名護屋城で最大規模を誇る櫓台である。


義左衛門
 「この櫓台、地方の城の本丸天守閣クラスですな。使ってる石もでかいし。」


俊丸
 「ささ、屋根の上に登るデブ!それっ!」



ズ、ズーン!メリメリメリッ!!



俊丸
 「伊賀忍法、櫓破りの術!」


一同
 「お前、どんどん太ってきてないか?それに、忍法ってただ乗っただけやん!」


俊丸
 「う、うるさいデブ!さっさと次の馬場に行くデブ!」


馬場跡
馬場跡
 本丸南側にある細長い曲輪で長さ100M、幅15Mある。右の高石垣(高さ12M)の上が本丸になる。西側の二の丸と東側の三の丸を結ぶ重要な通路である。乗馬の訓練をしたとの言い伝えもある。


幸之助
 「こりゃまた長い曲輪ダニ。あ、章之進よ、100M競争ができるダニ。よーい、ドン!」


章之進
 「だっしゃあぁ!」


彦右衛門
 「これこれ、遊ぶでない!なんかもうピクニック気分だのう。でかすぎるので一休み致すか。続きはまた今度……わーい、お前らだけで遊ぶなよぅ!」


義左衛門
 「ああ、行ってしまわれた。皆の者、ご苦労であった!一旦休憩を入れようぞ!」


馬場櫓台
馬場櫓台を本丸より望む
 馬場の通路途中に設けられた櫓台。名護屋城の櫓配置の中では特殊な例という。右手奥の石垣は弾正丸のものである。



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